埼玉医科大学病院

この研修プログラムの特徴

埼玉医科大学病院では、神経内科領域の全ての疾患を対象として診療しています。疾患の内訳は、頭痛、しびれ、めまいを愁訴とする疾患、認知症、脳卒中およびその後遺症、脱髄疾患、変性疾患（パーキンソン病、アルツハイマー病など）など多岐に渡ります。症例が豊富であることは当院当科の特色のひとつです。入院患者は内科疾患を併発している場合が多く、一般内科疾患の診療も行っています。意識障害、脳卒中、てんかん、髄膜（脳）炎、重症筋無力症、ギランバレー症候群などの神経救急の症例も数多く経験できます。診療は主治医、指導医、研修医によるチームで行っていますが、専門的診療を要する症例への対応など、適宜チームの垣根を越えて和やかな雰囲気で診療が行われています。症例報告・臨床研究は症例を深く観察するという点で重要な研修項目と考えており、研修医にも学会発表の機会を積極的に与えています。

当科の入院患者の疾患は多岐にわたり、神経学会専門医を目指すために十分な症例を1年間で研修可能なほどです。医師として必要な神経救急の症例も多く、神経救急の対応も身につけることができます。週1回の新入院カンファレンスを通じて多岐にわたる疾患を経験することができます。週1回の臨床カンファレンスでは、1つの症例について経験豊富な多数の専門医による討議が行われています。大学病院ならではの高度な検査・他科専門医からのコメントなどを通じて、より深く症例を掘り下げて検討しています。整形外科との脊椎カンファレンス、小児科との脳波カンファレンスも行っています。週１回の神経内科ランチョンセミナーでは、神経内科に関する最新のトピックスや医局員の専門分野についての報告がなされています。学内・学外の魅力的な研究会も多く、希望する研修医には参加を勧めています。参加しているだけで自然に幅広い知識が得られるカリキュラムですが、いずれも研修医の活発な発言・参加がみられており、研修しやすい和やかな雰囲気で進められています。また、希望者には神経生理学的検査（筋電図検査）の研修機会が与えられています。