地方独立行政法人　静岡県立病院機構　静岡県立こども病院

この研修プログラムの特徴

　静岡県立こども病院は1977年に全国で６番目のこども病院として設立され、2007年に小児集中治療センター、周産期センター、2008年には児童精神科(こころの診療科)、救急総合診療科が開設されました。静岡県中部の静岡市にあり、静岡県の小児医療の３次医療機関と位置づけられています。病床数279床のうち44床がICUとしての機能を果たしています。最先端の高度医療ですべての小児疾患に対応する「小児総合医療施設」として、各小児内科系専門診療科、周産期センターは、それぞれがその分野をリードしております。外科系診療科もすべて小児専門で、当院でしかできない手術に対して県外からも来院されます。１次から３次までの救急患者を受け入れる体制を有し、小児集中治療科、救急総合診療科においては臓器にとらわれない総合的かつ高度な医療の提供を目指しています。こころの診療部も体制が整い、「身体からこころまで」小児に関する総合的診療が可能です。一次から三次救急までを経験出来ること、同時に高度な専門診療を学べることが静岡県立こども病院で研修する最大のメリットです。
　静岡こども病院プログラムの特徴は、小児専門病院である「静岡県立こども病院」での小児科の専門的な研修を柱としています。それと共に連携施設での研修は小児専門病院とは違った一般総合病院の小児科での研修です。小児科医という「総合診療医」を育成するために専門的な医療だけでなく、地域に根ざした全身を診ることのできる小児科医を育成することを目的にしています。
　こども病院での研修が2年半、連携施設での研修が半年となっています。こども病院での研修は内科系各科のローテーションを行い専門的な研修が可能です。海外交流も盛んであり、アジア各国、オーストラリアの小児病院でも研修する機会も与えられます。プログラムの最終的な目標は小児科専門医の取得であり、専門医試験受験に向け必要な論文執筆指導、学会発表、症例サマリーの指導も行います。