病院見学に適した服装・髪型とは?私服や持ち物などの
マナーも解説【医学生向け】

病院見学にどのような服装で行くべきか、気になりますよね。
「スーツ?私服?」とお悩みの方も多いはず。そこで今回は、病院見学に行く際の服装ルールをご紹介します。
基本・季節別の服装のほか、身だしなみや持ち物なども解説しているので、病院見学を控える医学生の方はぜひ参考にしてください。

目次

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病院見学の服装のルール

基本は、スーツを着用する

病院見学に行く際は、基本的にスーツを着用しましょう。スーツの指定がなく「私服でお越しください」とある場合は、後述するような格好を意識してみて下さい。私服で行くべきかスーツで行くべきかどうしても悩んでしまう場合は、病院に問い合わせてみるのもおすすめです。

どんなケースでも、誠実さと清潔感のある服装が◎

どんな服装でも(強い柔軟剤・香水・タバコ)などのにおいはNG

・シワや汚れはNG

たとえスーツを着用していても、強いにおいがしたり、シワや汚れが目立ったりすると、清潔感のない印象に見えてしまいます。スーツ以外を着用する場合でも、清潔で誠実さを感じさせる服装を心がけましょう。

【基本】病院見学の服装

まずは、病院見学の基本の服装をご紹介します。男女それぞれで押さえておきたいポイントがあるので、服装を選ぶ際は意識してみてください。

男性の服装

スーツ

男性は、黒・紺・ダークグレーなど派手でない色のスーツを選びましょう。柄のない無地がベストです。
サイズが合っていないとだらしない印象に見えてしまいます。必ず当日までに着てみて、サイズが合っているかどうか確認しておきましょう。

ワイシャツ

ワイシャツの色は白が無難です。だらしなく見えないよう、必ずアイロンがけをしましょう。
ボタンダウンシャツはカジュアルな印象に見えるため、病院見学では着用を控えてください。

ネクタイ

ネクタイは、紺・グレー・えんじなど華美でなく、スーツに合う色のものがおすすめ。柄は、無地やストライプなどシンプルなものが無難です。きちんときれいに結んである状態が好ましいため、ネクタイを締めるのに慣れていない場合は、結び方を事前に練習をしておきましょう。

ベルト

黒または茶色の革ベルトを選びましょう。色は靴と合わせることがおすすめです。

靴下

靴下は、スーツに合わせて黒や紺などのダークカラーを着用しましょう。白い靴下はフォーマルな場には適さないので、履かないよう注意しましょう。

靴は黒や茶色の革靴を選び、色はベルトと合わせます。汚れがついていると清潔感のない印象に見えてしまうので、しっかり磨いておきましょう。

女性の服装

スーツ

スーツは、黒・紺・ダークグレーなど派手でない無地のものがベスト。
パンツスタイルとスカートスタイルについては、とくに決まりはないのでどちらでもOKです。スカートの場合、丈はひざ下くらいで、座ったときに短すぎない程度の長さがよいでしょう。

また男性と同じく、サイズの合わないスーツを着るとだらしない印象に見えてしまいます。当日までにサイズが合っているかどうか、必ず忘れずに確認しましょう。

ワイシャツ

清潔感ある印象に見える白いワイシャツが無難です。必ずアイロンがけをしておき、シャキっとした好印象と清潔感を与えましょう。

ストッキング

自然な肌色のストッキングが好印象です。万が一伝線した場合を考えて、予備を持って行きましょう。

つま先が隠れる黒や紺のパンプスで、装飾がついていないものを選びましょう。

ヒールは、たくさん歩いても疲れにくい高さのものを選ぶと安心です。また、病院は公共の場なので、患者さんに嫌な思いをさせないよう、歩くときに音が鳴らないものを選ぶとよいでしょう。

【私服の場合】病院見学にふさわしい服装

【私服の場合】病院見学に
ふさわしい服装

黒、紺、グレーをベースにカジュアル過ぎない服装

病院によっては、見学を「私服可」としているところもあります。しかし、ジーンズやミニスカートなどラフな格好はNGです。男女ともに、色味を抑えたオフィスカジュアルを意識しましょう。私服の場合にはどのような服装がふさわしいのかご紹介します。

上半身

・ジャケット
・白ワイシャツ
・白ブラウス

・Tシャツ

ジャケット

私服で病院見学に行く場合、きちんとした印象に見えるジャケットを羽織りましょう。スーツ同様、黒・紺・ダークグレーなど派手でない色で、無地がベストです。だらしなく見えないかどうか、実際に着用してサイズ感を確認しておきましょう。

インナー

インナーは白色がおすすめです。男性は白ワイシャツ、女性は白ワイシャツか白ブラウスを選ぶとよいでしょう。Tシャツだとカジュアルな印象が増してしまうため、控える方がベターです。

ジャケットと合わせて着用し、顔色が明るく見えるかどうか、清潔感があるかどうかなどを事前にチェックしておきましょう。

下半身 

・(スーツのような)スラックス
・膝が隠れるくらいのスカート

・デニム
・ミニスカート

・(スーツのような)スラックス
・膝が隠れるくらいのスカート

・デニム
・ミニスカート

ボトムス

男女ともに、スーツのような素材のボトムスを着用するとよいでしょう。ジャケットに合わせて、黒や紺などダークトーンから選ぶ方が無難です。

女性はパンツスタイル、スカートスタイルどちらでもOK。ただし、スカートの丈は座ったときに短くなりすぎないよう、ひざ下程度にしておきましょう。

足元

男女ともに基本の服装と同じで、革靴やつま先の見えないパンプスを選びましょう。装飾がついていないシンプルなものがベターです。女性のヒールは、コツコツ音が鳴らないか確認しておきましょう。

【季節別】病院見学の服装

基本のスーツスタイルであっても、季節によってコーディネートは異なります。季節ごとの病院見学に適した服装をチェックしておきましょう。

春・秋の服装

春・秋に羽織るアウターは、トレンチコートやステンカラーコートなど、ビジネス向きのベーシックなデザインのものがおすすめです。その日の気温に合わせて、快適に過ごせるものを選ぶとよいでしょう。

黒・グレー・ネイビー・ベージュなど、スーツに合うシンプルなカラーがベストです。

夏の服装

クールビズも増えてきていることから、夏はネクタイやジャケットはなくてもOKなケースもあります。ただし、インナーを着用しないと、汗がワイシャツにしみてしまうことも。インナーは必ず着用しましょう。

冬の服装

冬に羽織るアウターは、チェスターコートやライナー付きコートなどがおすすめです。黒・グレー・ネイビー・ベージュなど、ベーシックなカラーを選びましょう。

チェスターコートは、スーツジャケットと形が似ているため、フォーマルな印象を与えられます。着脱できるライナー付きのコートは、寒い冬の防寒対策にぴったりです。
ライナーを外せば春先まで使用できます。

男性のマフラーはコートと同じくダーク系、女性は華美過ぎないものを選ぶとよいでしょう。

【服装以外】病院見学にふさわしい身だしなみ

【服装以外】病院見学に
ふさわしい身だしなみ

病院見学では、男女ともに清潔感が重要です。香水はつけず、タバコの匂いにも十分気を付けましょう。また、爪も短く切っておきます。ここでは、知っておきたい身だしなみについてご紹介します。

男性の身だしなみ

【男性の身だしなみのポイント】

・前髪が目にかからないように整える
・ヒゲをきちんと剃る

病院見学の際は、清潔感のある髪型にすることが重要です。前髪ができる限り目にかからないよう、必要に応じてワックスを適量使って整えましょう。髪色は茶髪よりも黒髪がベターです。ヒゲもきちんと剃り、清潔感を出しましょう。

女性の身だしなみ

【女性の身だしなみのポイント】

・ナチュラルメイクに仕上げる
・長い髪はまとめる
・アクセサリー類はつけない

女性の場合、メイクはナチュラルで健康的な仕上がりを心がけましょう。濃い色味の口紅は避け、自然な血色感を与える淡いピンク系が無難です。

髪が長い場合はヘアゴムやピンでまとめ、前髪が目にかからないように整えましょう。茶髪よりも黒髪の方が、より清潔感ある印象に見せられます。
また、アクセサリーやネイルは避けておく方がベターです。

病院見学する際の持ち物

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病院見学当日は、とくに指定されていなくても上記に挙げた持ち物を持っていくと安心です。

持ち物は、A4サイズの書類を折らずに入れられるバッグにまとめましょう。
自立するデザインであれば、中に整理して入れたまま、きれいに保ちやすいためおすすめです。

ペンは書面にサインする場合に備えて、黒インクのボールペンを用意します。
眼鏡や腕時計はシンプルなデザイン・色味を選ぶようにしましょう。

また、歩くときに音が出ない、ナースシューズのようなゴム底の白スニーカーを持って行くのもおすすめ。
パンプスで歩くと疲れやすい、音が出てしまうことが嫌という女性の方は持参するとよいでしょう。

病院見学の服装に関するQ&A

病院見学の服装について、よくあるQ&Aをまとめました。

Q:「スーツで来てください」と言われたら、必ずスーツでないとダメ?

A:必ずスーツで行きましょう。

病院見学は面接ではありませんが、応募者が持つ常識やマナーを見られています。スーツを指定された場合は必ず着用し、持っていない場合は購入しましょう。

Q:スーツは上下同じ色がよい?

A:上下色違いのスーツはなるべく控えましょう。

上下色違いのスーツはカジュアルな印象を与える可能性があります。きちんとした印象を持ってもらうために、病院見学に行く際は上下同じ色のスーツを選ぶ方がよいでしょう。

Q:「季節に応じた服装で来てください」と言われたら、どのような格好が正解?

A:スーツが基本です。着脱可能なアイテムで調整しましょう。

冬は、スーツに合わせたコートやマフラーなどを着用しましょう。夏はクールビズも定着しつつあるため、ネクタイをつけなくてよい場合もありますが、基本的にはスーツを着用する方が無難です。

Q:「節度ある服装で来てください」言われましたが、どのような格好?

A:基本的にはスーツです。

派手な服装やカジュアルすぎるものは当然NGです。病院見学に行く際はスーツを着用するようにしましょう。

Q:コートの着用(脱ぐ・着るタイミング、置き方)にルールは?

A:コートは建物に入る前に脱ぎ、カバンの上に畳んで置きます。

コートは建物に入る前に脱ぎ、病院見学を終えて建物を出てから着ましょう。コートの内側が表になるように小さくたたみ、カバンの上に置きます。椅子の背もたれにかけたり、コートがしわだらけになってしまうようなたたみ方控えてください。

Q:絶対避けた方がいいコートは?

A:ダウンコート、モッズコート、フード・ファー・ワッペン付きコートなどは避けましょう。

これらはカジュアルな印象に見えてしまうため、病院見学に行く際は控えることがマストです。ダッフルコートやピーコートなどは色味やデザインによりますが、カジュアルすぎない印象であれば着用しても問題ないでしょう。

なお、リクルートスーツ売り場で売っているコートであれば安心ですので、スーツと一緒にコートも選ぶとよいでしょう。

病院見学はマナーと清潔感のある服装で行きましょう

病院見学に行く際は、とくに指定がなくても基本的にスーツを着用しましょう。

コートを羽織ったりジャケットを脱いだりする場合も、TPOを理解しマナーを守ることが大切です。
服装だけでなく、髪型やメイクなどの身だしなみにも気をつけて、清潔感ある印象を残せるようにしましょう。

病院見学は面接ではありませんが、マナーや常識が問われます。
ご紹介した基本の服装や季節別の注意点などを参考に、病院見学に行く前にしっかりと服装の準備をしておきましょう。

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