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茨城県立こども病院

市中病院

茨城県立こども病院

いばらきけんりつこどもびょういん

茨城県立こども病院小児科専門研修プログラム

下記ボタンから申し込むと、施設へ連絡が届きます。

更新日:2023/07/04

日本屈指の小児超音波診断・研修センターで超音波技術を習得できます。
数多くの小児循環器症例を経験できます。
小児消化器内視鏡検査も数多く行っています。
地域の周産期医療を支えています。
ボランティアの子ども達を定期的に迎え、実際に超音波習得のために研修を行っています。

病院の早見表はこちら!

  • 指導医数(2023年度時点)

    20名

  • 在籍研修医数(2023年度時点)

    8名

    卒後3年次 3名

    卒後4年次 3名

    卒後5年次 2名

  • 給与

    卒後3年次(月給/年収)
    月給 540,000円/年収 8,000,000円

    卒後4年次(月給/年収)
    月給 640,000円/年収 9,000,000円

    卒後5年次(月給/年収)
    月給 680,000円/年収 10,000,000円

    詳細はこちら

  • 当直回数

    4回/月

採用関連情報

  • 病院見学実施日

    随時受け付けています。

  • 採用予定人数

    5人

  • 試験日程

    随時

専門研修・サブスペシャルティ

診察科小児科
基幹施設/連携施設
基幹施設
連携施設
株式会社日立製作所ひたちなか総合病院筑波大学附属病院水戸済生会総合病院総合病院 土浦協同病院、日立製作所 日立総合病院, 愛正会記念 茨城福祉医療 センター, 茨城県西部 メディカルセンター, 茨城東病院, 茨城県立中央病院, 常陸大宮済生会病院

各連携施設の研修可能性を見る
サブスペシャルティ
日本周産期・新生児医学会認定周産期(新生児)専門医
日本小児循環器学会認定小児循環器専門医
成人先天性心疾患専門医
日本胎児心臓病学会 胎児心エコー認証医
日本小児血液・がん学会認定小児血液・がん専門医
日本小児神経学会認定小児神経専門医
日本小児精神神経学会認定医
日本血液学会認定血液専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本造血細胞移植学会認定造血細胞移植認定医
臨床遺伝専門医制度委員会認定臨床遺伝専門医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本小児栄養消化器肝臓学会認定医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本移植学会移植認定医
日本小児感染症学会認定医

この研修プログラムの特徴

超低出生体重児から100kgの肥満児まで、また年齢によって異なる好発疾患の全臓器にわたる病変を対象にします。小児科専門医は「こどもの総合医」です。そのため専攻医の研修中には、小児科医として必要な疾患をもれなく経験し、チーム医療の進め方や問題解決能力をみがき、保護者への説明と同意を得る技術を身につけて、将来の多様な活躍に備えます。将来的な活躍の場としては、各自の専門診療を行う他に、general physicianとしてのprimary care、健診や予防接種などの健康管理、遺伝子医療から疫学まで種々の研究、地域社会や国際社会への貢献といった、多様な選択肢が広がっています。

茨城県立こども病院の小児科専攻医プログラムでは、初期診療から高度専門医療まで多数の症例を短期間で経験することができ、小児専門病院ならではの理想的な環境の中で、国際水準の小児科研修を受けられるように配慮されています。また小児科専門医受験のためには、学術業績として自分で論文を執筆する必要があります。当院の医療教育局には、筑波大学寄附講座(茨城県小児地域医療教育ステーション)の教員が配置され、論文執筆の指導のみならず、臨床研究の推進、博士号の取得までサポートしています。

こだわりポイント

  • 症例数が多い

  • 指導体制が充実

  • 女性医師サポートあり

  • 産休育休取得者あり

研修環境について

当科病床数
115床
当科医師数
40.0名
当科平均外来患者数
150.0名/日
当科平均入院患者数
80.0名/日
在籍指導医(2023年度時点)
20名

主な出身大学
弘前大学, 山形大学, 筑波大学, 横浜市立大学, 東海大学

専攻医・後期研修医(2023年度時点)
合計 8名

卒後3年次の専攻医・後期研修医数
3名(男性 2名:女性 1名)


卒後4年次の専攻医・後期研修医数
3名(男性 2名:女性 1名)


卒後5年次の専攻医・後期研修医数
2名(男性 1名:女性 1名)


留学の可能性
あり
海外の関連施設
アルバータ小児病院(カナダ)

給与・処遇について

給与
卒後3年次(月給/年収)
月給 540,000円/年収 8,000,000円
卒後4年次(月給/年収)
月給 640,000円/年収 9,000,000円
卒後5年次(月給/年収)
月給 680,000円/年収 10,000,000円

上記月給は、夜勤2回、日直又は宿直2回及び宿日直に伴う時間外勤務手当込みの支給総額の目安です。
(手当の種類)
夜間勤務手当、宿日直手当、通勤手当(宿舎利用者等を除く。)
宿日直勤務時間帯には宿日直手当に加え時間外勤務手当が追加されます。
住居手当(宿舎利用者を除く)
ボーナス(年間3ヶ月分、ただし、在職期間等により異なる)
時間外勤務手当、退職手当
宿舎・住宅
あり
住宅補助 28,000円/月
宿舎 12,000円/月

宿舎については、病院敷地内。鉄筋1+LDK8戸。約12,000 円/月(光熱費別)。
専攻医は優先的に入居できますが年次順、先着順です。空きがない場合は、個人で近隣の民間アパートと契約、入居していただきます。家賃に応じて住居手当を月額28,000円限度に支給いたします。
社会保険
健康保険、年金保険、労働者災害補償保険、雇用保険加入
福利厚生
(有給休暇)
年次有給休暇年間25日間。ただし5月以降採用の場合は、初年度については比例付与により付与する。
ほかに特別休暇(忌引休暇、他)等あり。
学会補助
あり
当直回数
4回/月

当直料
26,000円/回

当直(26,000円/回)は、1月あたり土日祝日に宿直又は日直を2回程度
夜勤(午前3時以降は宿直)(21,000円/回)は、1月あたり平日夜間に2回程度

病院見学・採用試験について

病院見学
病院見学実施日
随時受け付けています。

https://www.ibaraki-kodomo.com/recruit-sr/wp/visit
試験・採用
試験日程
随時
選考方法
面接
採用予定人数
5人

昨年度の受験者数
3名
応募関連
応募書類
https://www.ibaraki-kodomo.com/recruit-sr/recruit/requirements/
上記URL参照してください。

応募連絡先
藤澤
TEL:029-254-1151

研修医の方へメッセージ

専門性の高い診療に加えて養育環境の評価についても深く学べる環境です。

  • 小児科専攻医 西田 美咲

小児科医を目指そうと思ったきっかけ:
私は秋田県出身で、県立秋田高校を卒業後、東京大学に入りました。
幼い頃から持病があり、小児科の先生や看護師さんに大変お世話になっていました。そのような経験から、小児科医や小学校教諭など子供と関わる職業に魅力を感じるようになりました。
大学を卒業後は、西東京にある青梅市立総合病院で初期研修をし、成人だけでなく小児についても救急外来を中心に経験を積ませていただきました。

専門研修先に茨城県立こども病院を選んだ理由:
研修先として、プライマリ・ケアと専門性のバランスがとれている、小児病院を軸に探していました。
大学に入局することも考えましたが、短期間で様々な地域の病院に移らないといけないので、それよりは専門医を取るまで、ある程度同じ環境で落ち着いて経験を積みたいと考え当院を選択しました。

実際に働いてみた印象:
まだ勤務して1〜2ヵ月しか経っていませんが、緊急性の高い病態に対する初期診療、一般的な市中病院では経験できない症例に対する専門性の高い診療だけでなく、養育環境に対する緻密な介入を早期から行っていることに感銘を受けました。
上級医の先生方はcommon diseaseで受診した患者さんに対しても、外来の段階からご家庭の状況やmaltreatmentの可能性に気を配り、次の診療へと繋げていらっしゃいます。
初期研修時代は、やや気になる受傷機転で受診されたお子さんであっても、救急外来で最低限求められるレベル以上には評価できずに帰宅とし、養育環境について不安が残ることもありました。
専門研修を通して、医学的介入に加えて、患者さんの置かれた環境に対する総合的な評価もできる小児科医になりたいと思っています。

教育体制:
専攻医の数がそこまで多くないこともあり、各々の状況に合わせて指導をしていただいています。私の場合は臨床のブランクがあったので、ありがたいことにより手厚くフォローしていただいています。
茨城県立こども病院に来られる患者さんの傾向は?
新規の患者さんは、一般の病院やクリニックで評価されたうえで紹介される方が多く、初期研修時代には数ヵ月に一人入院されていたような急性期の症例に短期間で出会います。
その一方で、日常的に医療ケアを要する慢性期の患者さんを診療させていただく機会も多いです。このような方については、院内のスタッフの多くが状況を把握しています。
チームの一員としてどのようにかかわらせていただくのが良いか、一人ひとりの患者さんと接しながら、日々勉強させていただいています。

今後どういった専門研修生活について:
私は初期研修後の数年間、臨床以外で医学に関わることをしていて、久しぶりの臨床現場復帰でした。そのため短期的な目標は、早く職場に慣れ、戦力として働けるようになることです。中長期的には勿論、小児科専門医を取るというのが一番の目標です。
専攻医の期間にどのサブスペシャルティ領域へ進むかも決めていきたいですが、ある程度ジェネラルに一人で診られるように研鑽を積みたいです。

研修先を考えている初期研修医に向けてメッセージ:
専門医制度のこともあり、初期研修後は大学に戻るという志向の方も増えていると聞きますが、小児科では小児病院という選択肢もあります。
当院では、養育環境を含めた包括的な診療能力、学術的な推論力の両方をバランスよく鍛えるのに、最適な環境と指導者がそろっていると思います。是非一緒に成長していきましょう。

熱意のある指導医の先生と一緒にチームで診療しています。

  • 小児科専攻医 上口 真

経歴:
私は東京都出身で、東京の高校を卒業後は親戚のいる熊本県の大学に進みました。医師を目指すようになった強い動機はないですが、働くなら人助けができる、やりがいのある仕事に就きたいと考えていました。
初期研修の2年目のローテーションで小児科を回った際に、上の先生に熱心に指導を受けました。その際の雰囲気や熱量に圧倒され、小児科に進もうと決めました。

専門研修先に茨城県立こども病院を選んだ理由:
茨城県立こども病院の総合診療科は救急からアレルギー、感染症、消化器疾患など幅広く何でも診るような科なので、初期対応や入院後の対応も、一通りを自分一人で診られるような経験を積みたいと思い選びました。

現在の診療科の雰囲気や特徴:
この4月からは新生児科で勤務をしています。新生児科では急性期から慢性期まで、救急から消化器などのすべての分野に関わることができます。主には入院している未熟児・病児などのケアをしています。
指導医の先生方は教育熱心で面倒見がよく、優しい先生が多いと思います。距離も近く、わからないことはいつでも教えてくださいますし、困っていると先輩の方から気にかけて声をかけてくださいます。とても勉強になりますし、しっかり勉強していかないといけないな、とモチベーションも高められます。

研修先を考えている初期研修医に向けてメッセージ:
忙しい時も、みんなで励まし合いながら乗り越えていくようなチーム力の強い現場だと感じています。
選択肢も多く、色々任せていただけるのでやりたいことができる環境だと思います。少しでも興味のある方はぜひ見学にお越しください。

さらにメッセージを見る

学生・初期研修医向けの勉強会などを先輩達と準備しています。

  • 小児科専攻医 今川 有香

経歴:
私は水戸市出身で、水戸市内の高校を卒業後、山形大学医学部に入りました。卒業後は食べ物も美味しく、お世話になった人も多かった山形に残るか、茨城に戻るかで悩みました。考える中で、茨城県の医師が足りないことも知っていたので、地元に戻ってきて医療に貢献したいという思いが強く、(家族の帰ってきて欲しいという希望もありましたし笑) 初期研修から茨城に戻り、筑波大学附属病院で仕事を始めました。
元々、子どもが好きだったので小児科に興味があり、初期研修中に茨城県立こども病院を回ることを希望しました。茨城県立こども病院を回ったときは、軽症な子から重症な子まで色んな患者さんがいて、バタバタと動き回る日々でしたが、その中でも奮闘する先輩小児科医の先生方の働きぶりをみて、自分も小児科医になりたいと思い、茨城県立こども病院で後期研修を開始することを決めました。
今は、後期研修1年目として茨城県立こども病院でのローテーションをしています。

これまでの後期研修医生活を振り返って:
私は、4月から6月まで茨城県立こども病院の小児総合診療科で働き、7月からは新生児科で働いています。小児総合診療科では、初期研修の時とは立場が変わり、責任がより問われる立場となり、忙しく過ごしているうちに、気づいたら3か月が終わっていました。3か月を乗り越えられたのは、一緒にチームを組んでいた先輩の支えがあったからこそでした。
茨城県立こども病院の総合診療科は屋根瓦方式の教育体制をとっており、後期研修1年目は後期研修3-4年目の先生とチームを組んで10人程度の入院患者さんの入院管理を行います。退院後の外来フォローや、救急車対応なども並行して行います。後期研修1年目から指導医の先生にチェックしてもらいながらですが、主体的に患者さんに接することができる点は茨城県立こども病院の後期研修の良い所だと思います。
7月からの新生児科も半年ほどが経過しました。小児総合診療科とは全く違い、出産に立ち合い、呼吸状態などが問題ないように蘇生管理を行い、NICUに入院してもらい、自宅で過ごせるように成長のサポートをする。「病気を治す」という概念とはまた違う医師のやりがいというものを感じています。1人前になるまではまだまだですが、患者さんとそのご家族のために日々尽力しています。

新生児科ローテーション中の生活の1日:
8時頃に病院に来て、その日必要な入院患者さんの採血やエコー検査を行います。8時半頃に当直医からの申し送りを受け、指導医とのカンファレンスを行います。その日の処置や治療方針の確認を行った上で、診療を進めていきます。新生児科全体のカンファレンスが毎日10時半からあり、そこで全体の共有を行っています。水戸済生会総合病院の周産期センターと密な連携をとっているのが特徴で、毎週のカンファレンスと周産期センターで産まれた子達の健康チェックは新生児科医も関わっています。
他にも周産期センターで立ち会いを行ったり、近隣の産婦人科産まれた子ども達の状態が悪く、蘇生が必要であれば、新生児科医と新生児科の看護師が茨城県立こども病院のNICU車で近隣の産婦人科に向かい、蘇生をして、茨城県立こども病院のNICUまで連れてくる「お迎え搬送」というものを行っています。「お迎え搬送」は率先して後期研修医と指導医で行っています。他にも地域でNICUに入院が必要であれば、自治体救急車で搬送してもらって、NICUに入院対応をしています。地域の周産期医療についても当院が支えていると自負しています。夕方に当直医に申し送り、1日の勤務は終了します。当直は週1回程度入っています。

印象に残った子:
新生児科で担当していた超出生体重児(1000g未満で産まれた)のお子さんです。出生直後の劇的な変化を乗り越え、現在は徐々に落ち着いてきているところです。退院に向けてサポートを続けていきます。生後すぐからNICUに入院しており、現在2か月ほど経ち、退院できた時にはとても充実感を感じると思います。

茨城県立こども病院の後期研修の良いところ:
外来では一次救急から三次救急まで、病棟では、軽症な子の管理から重症な子の管理まで幅広く学ぶことができます。疾患も様々で、茨城県立こども病院で経験できない症例は少ないと思います。小児科専門医試験を受ける際に症例レポートを提出するのですが、先輩からは症例レポートを書く際に、困ることはないと聞いています。それくらい色んな患者さんの診療に実際に取り組むことができます。
また、医師だけでなく、コメディカルの方々とも顔見知りのため、一緒に仕事をするにもやりやすく、何かを頼むときにも頼みやすい関係が作れています。茨城県立こども病院は全部で115床と全国で一番小さい小児病院であり、小規模病院ならではの良さがあると思います。

休日の過ごし方:
土日は他の先生達と当番を決めて休みをとっています。休みの日は担当医制のため、呼ばれることはなく、完全オフとなります。休みの日はのんびりとゆっくり過ごすのが幸せな時間です。

今後どういった後期研修生活:
今は日々に追われ、目の前のことに精一杯ですが、症例経験を増やし、先輩方のようなどんな疾患にも対応できる小児科医になれるように研鑽を続けていきたいと思います。
また、現在、論文作成に取り組んでおり、1つは甲状腺検査についての内分泌の論文と、もう1つは新生児の呼吸障害についての論文を書く予定になっています。忙しい診療の合間を縫って、学術活動も頑張って進めていきたいと思います。

同期について:
同期は自分を含めて3人です。なんでも話せる同期です。同期には恵まれて良かったです。
後輩達も3人は入ってくれるみたいなので、仲良くやっていけるように環境を作ってあげたいと思います。また、先輩として仲良くして欲しいです笑

今研修先を考えている初期研修医に向けてメッセージ:
ぜひ一緒に働きたいです!茨城県は小児科医が少ないので症例経験を積みたい人にはとても良い環境だと思います。また、子どもが好きな人にはぜひ小児科にきて欲しいと思います。今後、学生・初期研修医向けの勉強会などを先輩達と準備していますので、興味を持っていただいたらぜひ来てください!

真剣に子ども達と向き合いたい人にはぜひ来て欲しい。

  • 小児科専攻医 堀 舜也

経歴:
私は、地元は東京都世田谷出身です。都会から来ました笑 東京医科大学医学部に入学し、卒業後は東京医大阿見医療センターで2年間初期研修を行いました。元々小児科医になりたいと考えていました。最初に小児科に興味を持ったのは高校生の時からです。実家の近くに特別支援学校があり、駅のホームなどでよく特別支援学校に通う子ども達とその子達を送迎するご家族をよく見かけていました。その子のことを周りの人達は避けるような感じがあって、一緒に連れているご家族も引け目を感じているのが見るからにわかってしまい、自分にも何かできないかと思っていました。その思いはずっと変わらず、小児科医としてサポートしたい気持ちは今も変わっていません。
日立総合病院に小児科研修として行った時に茨城県立こども病院の小児科の先生達が派遣されて来ていて、お話を聞いているうちに茨城県立こども病院での後期研修に興味を持って、茨城県立こども病院には見学に来ました。見学に来てみて、他の先輩方のお話も聞き、研修をしたいという思いが強くなり、茨城県立こども病院の後期研修医となりました。
現在は、後期研修1年目として茨城県立こども病院でのローテーションをしています。

これまでの後期研修医生活を振り返って:
まだ振り返るには早いですが笑 あっという間に9か月経ちました。私は、4月から9月まで茨城県立こども病院の小児総合診療科で働き、10月からは新生児科で働いています。小児総合診療科では、年齢層も、疾患も様々、超急性期から慢性期、毎日毎日新しいことをしている様な感じで、学ぶことも多く、忙しく過ごしていましたが、同時に充実した日々でした。新生児科に来てからは、また違う生活となり、最初は小さな子ども達とどう接したらいいか悩んでいましたが、先輩指導医の先生方の支えもあり、徐々にできることも増えて来たなと実感しているところです。

小児総合診療科ローテーション中の生活の1日:
小児総合診療科は現在3チームで動いています。それぞれのチームが初期研修医、後期研修医、指導医の屋根瓦方式になり、10人程度の患者さんを診療します。 肺炎や喘息の子からPICUに入るような重症な子まで、様々な子達の入院管理をしています。
8時ごろに当直医からの申し送りがあり、そのままカンファレンスが9時ごろまであります。その後、チームカンファ、入院患者さんの処置、外来、救急対応などを行います。16時ごろから夕方のカンファを行い、チームで話し合って方針を確認し、1日の診療が終了します。

印象に残った子;
小児総合診療科の時に受け持った10歳の男の子です。視神経脊髄炎という病気で視力障害があり、ステロイドを使用しても、視力障害が残っていました。その後、血漿交換を行い、劇的に視力が改善し、本人も家族も喜んでくれました。とてもやりがいを感じる瞬間でした。

茨城県立こども病院の後期研修の良いところ:
やっぱり患者さんの症例数が多く、学ぶことが多いです。また、先輩方に相談しやすいので、とても助かっています。茨城県立こども病院で後期研修をすることにして良かったなと思っています。

今後の後期研修生活:
一般小児科診療を学びながら、うちの病院の特色である小児超音波診断・研修センターに早く回りたいなと思います。エコーの技術を身につけて救急外来などで腹痛などの診療に困らない小児科医になりたいと思います。
また、亜鉛と熱性痙攣の関係についてを指導医の先生と論文化を目指して奮闘中です。頑張りたいと思います。

同期について:
どうでしょう笑 一緒にコーヒーを飲みながら楽しく過ごしています。

後輩達にメッセージ:
忙しくて大変なところもありますが、真剣に子ども達と向き合いたい人にはぜひ来て欲しいと思います。やることをこなしていれば力がつく病院だと実感しています。他のどこに行っても困らない小児科医になれますので、安心して来てくれればと思います。ぜひ一緒に働きましょう!

茨城こども病院で小児科医になりませんか?

  • 小児科専攻医 児玉 應浩


小児科専攻医1年目の児玉應浩です。専攻医1年目は総合診療科と新生児科を中心に研修します。総合診療科では、専門科に属さない全ての患者さんを診ます。当院の特徴として、3次医療を担う小児病院であることに加えて、水戸市周辺の小児軽症例も数多く入院するため、幅広い症例を全ての重症度において経験することができます。

忙しくも実りのある日々実際の一日を紹介します。
朝は主に夜間帯に入院になった患者と病棟患者の状態把握を行います。
8時過ぎから始まるカンファレンスでは、重症症例の検討を行なったり、抄読会や学会の予演を行なったりします。
診療はチームで行っており、病棟患者の指示や診療はチームの上級医に相談しながら進めていきます。病棟には気管支喘息や熱性痙攣といった基本的な症例から、例えば脊髄性筋萎縮症へのゾルゲンスマ治療など専門治療を必要とする方までおり、専門治療が必要な症例は専門科の先生と相談しながら進めていきます。ICUでは救急集中治療科の先生にアドバイスを頂きながら、呼吸器管理を含めた全身管理を行います。虐待が疑われるような社会対応が必要な症例は、SCAN(suspected child abuse & neglect)チームによる会議を開催し、今後の対応策について個別検討をします。救急ピッチを持つ日には、救急車で搬送される患者の初期対応を行います。

昼休みには、レジデントレクチャーが度々開催され、各診療科の先生方から日々の診療に直結する指導をして頂き、また専門医試験対策もして頂いています。病棟の処置は全てレジデントが行います。その他、血液病棟で治療を担当することや、全身麻酔下での上下部内視鏡検査の助手に入らせて頂くこともあります。
非常に忙しく、常にバタバタしていますが、その分とても実りのある日々になっています。

上級医からはきめ細やかなご指導をいただいています
新生児科では週数や症例にかかわらず、県央県北地域のNICU入院適応のほぼ全ての症例が当院へ入院となります。

満期に近い症例の蘇生処置から入らせて頂き、徐々に経験を積んでいきます。NICU車で産院までお迎えに行くこともあります。新生児科では常に専門医を持つ上級医について診療を行えるので、非常にきめ細やかなご指導を承ることができます。ある程度経験を積んで実力が認められれば、NICUの当直も行うようになります。新生児期に受け持った患者さんは、当院でフォローされることが多く、新生児科の研修を終了した後でも患者さんの経過を知ることができたり、或いは再び総合診療科で受け持ちになったりします。

医療がどんなに発展しても、周産期から重症な方はいらっしゃるので、シビアな話をする場面も出てきます。そうした症例においては、何度もカンファレンスを重ね多方面に渡る価値観を合わせて、「何が児にとって最善の利益か」を追求しています。

当院での研修内容について少し知って頂けたでしょうか。
茨城こども、と言えば「エコー」が有名で、浅井師匠には日頃からお世話になっておりますが、実は全ての診療で充実した研修が受けられる環境が整っています。
当院での小児科研修に少しでも興味を持たれた方は、是非、一度見学にいらしてください!実際の診療場面を紹介するだけでなく、私達の生活や給料体系についても直接お話しできればと思います。

私には1歳半の長男と、出生したばかりの次男がおり、保育園や病児保育に大変お世話になっております。4月からは、育児休業をとらせて頂きますが、また帰ってきたら研修を再スタートさせて頂きたいと思っています。

水戸では、東京のように最新のものや、華やかなものは手に入らないかもしれません。その代わり、生活に必要なものは全て手に入れることができます。

小児科医はこどもの総合診療医です。こどもに関連する全ての診療に携われる当院は良き研修環境かもしれません。また、常にこどもを中心に見ることができるのも、こども病院ならではのメリットでしょう。

最後に、尊敬する先輩の言葉を以下に引用します。
「いままであった家族という形が、じわりとこわれ、新たな家族の形がつくられて来ている時代です。既存のものがもう、もちこたえられなくなってきているんです。日本はやっぱり物質的に、ものすごく恵まれています。しかし、日本でこどもをやっていくのは、とても大変そうです。なぜでしょう?Inner War?もっと世界に出ていろんな価値観にふれてみてください。新たな時代が、胎動してきています。耳をすまして。(茨城県立こども病院だより第50号より抜粋)」

一緒に勉強しながら小児医療に携わる仲間をお待ちしています。

  • 新生児科医淵野 玲奈

当院勤務10年目。幅広い症例を学びました
私は後期研修で小児科を専攻するにあたり、茨城県立こども病院で研修を始め、現在まで9年間勤務しています。専攻医の時には、ありふれた病気から稀な疾患、重篤な疾患や一刻を争う救急対応まで、様々な経験をし、学ばせていただきました。

県央から県北の新生児医療を幅広くカバー
小児科専門医を取得したあとに、サブスペシャリティとして新生児医療を選択し、現在研修中です。
茨城県で新生児医療が学べる施設は限られていますが、なかでも当院は県央から県北の新生児医療を幅広くカバーしています。この数年間でも、超早産児から、未診断で病態が難解な症例まで、悩みながらたくさんの経験をさせていただきました。1つの施設だけにとどまっている不安もありましたが、症例できる経験数や内容はあまり他に引けをとらないと思いますし、何より退院した後、どのような成長をしてどのような合併症で困るのか、他科の先生と連携しながら見守ることができ、非常に学びの多い毎日です。
一緒に小児医療に携わりましょう!
これからも茨城県の新生児医療を支えられるように頑張っていきたいと思います。一緒に勉強しながら茨城県の小児医療に携わっていただける仲間をお待ちしています。

キャリア形成や学位取得を当院のスタッフ一同で支援します。

  • 新生児科医星野 雄介

みなさん初めまして。新生児科の星野雄介です。私は初期研修終了後に筑波大学小児科に入局し、卒後8年目より当院に赴任しました。診療の傍らに臨床研究を行い、これまで当院で行った研究成果が認められ、卒後14年目に筑波大学より医学博士号を授与していただきました。
博士号取得というと、一般的には大学院に進学して研究室に所属し、大学院の授業を受けながら研究を行い、その成果として博士号が授与されます。しかし様々な制約で大学院に進学できない人でも、研究成果としての論文を残せば博士号を取得することが可能です(いわゆる『論文博士』です)

学位授与の要件
論文博士授与の要件は大学によって異なりますが、私が博士号を取得した筑波大学の当時の規定は、要約すると「筑波大学附属病院で勤務経験があり、審査制度の確立している学術雑誌に、内容に関連のある英語原著論文を2編以上発表していること」という取り決めでした。その論文をもとにDissertation形式の学位論文を提出し、予備審査・本審査を乗り越え、筑波大学人間総合科学研究科運営委員会の承認をもって、学位授与が承認されます。
実際に臨床しながら研究ができる
「研究」というと、朝から晩まで研究室に入り浸り、ラットやマウスを活用した動物実験を行ったり、血液やDNAサンプルを使用して複雑な解析を行う、というイメージを持たれるかもしれません。しかし臨床研究はそのようなラボ研究とは異なり、実臨床の中で行うことが可能です。実際に私の学位論文の研究は、病棟にあるポータブル超音波検査を活用して、NICUに入院中の新生児に超音波検査を行って遂行しました。

臨床だけでなく研究も行うという姿勢が重要
臨床だけではなく、研究活動も行うという姿勢はとても重要だと思います。
「Physician Scientist」として研究を続け、論文として新たな知見を発表することは、目の前の患者さんだけでなく、世界のどこかで困っている患者さんを救うことに繋がるかもしれません。
キャリア形成や学位取得を支援します
私だけでなく、当院の臨床研究に経験豊富なスタッフが、みなさんのキャリア形成や学位取得を支援させていただきます。興味がある方は是非声をかけてください!

ひとりひとりのキャリアや、やりたいことに合わせた研修をサポートします。

  • 小児アレルギー科医貴達 俊徳

私は小児科の後期研修を茨城県立こども病院で行い、その後、日本に2箇所あるアレルギー疾患拠点病院である相模原病院でアレルギーの研修を受け、また水戸の地に戻ってまいりました。
現在は茨城県立こども病院と隣接する水戸済生会総合病院のどちらでも働きながら、相模原病院で学んできた世界標準のアレルギー診療を茨城県央・県北地域に広めるため、必死に取り組んでいます。
例えば、食物アレルギーは血液検査や皮膚検査だけでは正確な診断はできません。アレルギーが疑われる食品を実際に病院で食べて症状が出るか確認する「食物経口負荷試験」という検査をするのが世界標準のアレルギー診療となります。
茨城県県央・県北地域で食物経口負荷試験を実施できる施設はまだまだ少ないです。食物経口負荷試験ができない結果、必要な食品の除去が実施されてしまっているのが現状です。
水戸に帰って来て2年間、急いで体制を整え、2021年度は200件程度、2022年度は500件程度の食物経口負荷試験を実施できる予定です。それでも、アレルギーの患者さんは増えており、まだまだ足りません。2023年度以降も件数を増やしていく予定です。症例数が足りないということは起こりません。アレルギー分野については責任を持って指導させていただきます。また、他の分野についても、当院は茨城県県央・県北地域の小児医療の最後の砦を担っていますので、軽症から重症まで様々な症例が来ます。幅広く豊富な症例数をぜひ経験して、成長していって欲しいと思います。

一人前の小児科医へ成長を促すサポート体制
当院には医療教育部が設置されており、レジデントが一人前になるまでのサポートをしています。具体的には論文指導や症例レポートのチェックなど小児科専門医試験を受けるまでの豊富な指導実績があり、1人1人の個性に合わせ、個別に指導を行っています。

また、当院の特色として、小児超音波診断・研修センターを設置している点が挙げられます。「研修センター」という名前がついているように、当院では小児超音波教育に力を入れています。当院の後期研修プログラム中、3か月は超音波室に配属となり、指導医のチェックの元、ファーストタッチで超音波検査をしてもらいます。その期間中、病棟の仕事はせず、ひたすら超音波と向き合ってもらいます。当院の超音波検査数は月300件ほどで、3か月間合計で1000件程度を自ら当ててもらいます。他の病院では絶対にできないプログラムだと思っています。その理由としては浅井小児超音波診断・研修センター長をはじめとする指導医達の圧倒的経験数に基づいた指導と、被曝のない超音波検査でいかに決着をつけるかという当院の文化に裏付けされているからこそできていることだからです。後期研修医以外にも全国各地からどうしても超音波を学びたいと志高く研修に来ている小児科医達がいます。ぜひモチベーション高いメンバー達と作り上げている雰囲気を見学に来た際には感じてもらいたいと思います。

その他にも各専門家医師によるレジデントレクチャーを週2-3回程度実施しています。循環器、新生児、集中治療、感染症、アレルギーなどなど、各専門家が満遍なく存在している当院の特徴となっています。最前線で子ども達の治療にあたっている小児科医達の話を聞けるのは、貴重な機会だと思っています。今後も現在いるレジデント達の希望を聞きながら、小児外科疾患や脳外科疾患などのレジデントレクチャーを充実させていきたいと思っています。また、小児科専門医試験受験のための勉強会を実施したり、腹部エコーや心エコーの勉強会も実施しており、幅広く「なんでも診れる小児科医」に育ってもらうために精一杯協力させていただきます。

小児科は決めた、でも、その後は?
皆さんはこの後数十年の医師人生があります。小児科を決めても小児科レジデントの時間は3-4年。その後の方がずーっと長いんです。初期研修医はよく言います。「小児科は決めたけど、その先までは決まってない、どうしよう。」大丈夫です、安心してください。決まっていないことの方が多いです。人生を子どもを診ることに使いたい。それだけ決まれば小児科を選択することは全く間違っていません。じゃあいつ決めるのか、後期研修で回っているうちに決めるんです。当院には小児科の中で各専門家が揃っています。興味がある専門分野の話をすぐ聞くことができます。その環境は小児科を選んだ後の人生を考えた時にとても重要なことです。将来を相談できる人がその病院にいるかどうかということも後期研修先の病院を選ぶ際の参考にしてほしいと思います。

6年前と今の茨城県立こども病院は違う?
私が後期研修をスタートしたのは2016年の4月。この記事を書いている6年前です。その時からレジデントは定期的に毎年3-4人入るようになり、指導医の先生達も他の病院から集まり、徐々に医師数は増え、充実した体制を築き上げつつあり、より活気のある病院へ変化してきています。
今の茨城県立こども病院は従来の体制からの変革期です。私は今後の茨城県立こども病院の将来に希望を持ちながら、毎日「ワクワク」しながら働いています。小児科医として少し先を歩いている先輩として、ロールモデルとなるような面白い人生突き進むのが役割だと思っています。ぜひ見学に来た際などは声をかけてもらえたらと思います。

都内の有名病院や大学病院で研修しないと心配?
都内の有名病院や大学病院で研修した方がいいのかな、そう思っている人も多いと思います。そう考えている方にお伝えしたいことは、「茨城県立こども病院を選択して可能性が狭められることは1つもない」ということです。まず、症例の豊富さについては問題ありません、各専門家達もきちんと配置されています。小児科専門医になるためのサポートについてもどこにも負けないくらいのサポートをしている自信がありますし、博士号を取ろうとした時にも取ることができます。小児科専門医を取得後に、各専門領域のさらなる研鑽のために国内留学をすることもできます。海外への留学についてもサポートしてくれると医療教育部の先生方はおっしゃっています。県立病院ですので、給料についても外勤などをしなくてもきちんと保証されています。私自身、今から後期研修を選べるとしても茨城県立こども病院を選びます。むしろ、自分が後期研修を選ぶ時より今の方がより充実した体制が整っています。都内の有名病院や大学病院で研修をしたというブランド力、安心感はあると思います。ただ、力がつくかどうかは全く別の話です。当院ほどの手厚いフォローができる有名病院や大学病院はないと思っています。

ではなぜ、当院では手厚いサポートをしているのか。それは皆さんに小児科医の少ない茨城県で、即戦力として働いてほしい、そして、もし気に入ってくれれば、将来的にも茨城県に残って小児科医として働いてほしいと思っているからです。優しさだけではなく、切実に皆様に育ってもらう必要があるのです。だから、こちらも全力で向き合わさせていただきます。

当院の小児科研修のスローガンは「どんな病気にでも対応できる小児科医を目指そう -プライマリーから高度医療まで全ての小児疾患を扱う病院で-」です。私達のプログラムはそういった小児科医が育つように作り上げています。今後もこのスローガンを叶えられるように尽力していきます。ご興味を持った方は一度見学に来ていただければと思います。

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