佐賀大学医学部附属病院

この研修プログラムの特徴

整形外科専門医を目指し，サブ・スペシャリティー分野の知識と技術の習得を目指す医師のための研修である。日本整形外科学会整形外科専門医資格取得試験を受けるためには日本整形外科学会へ入会後６年間の研修が必要である（スーパーローテートでの研修を行ったものは，研修終了後４年間）。
専門医の資格を取得したのち，リウマチ専門医，スポーツ専門医，脊椎外科専門医等のサブ・スペシャリティー分野の専門医資格習得が可能となる。当科での理念は，「思いやりのある効率的で質の高い医療」としているが，そのためには，全国区で通用する整形外科医としての技術を身につけてもらうことにある。
我が国の整形外科が診療を行う範囲は極めて広いため，専門性の高い病院で専門研修を行うと同時に一般整形外科医としての研修を行うことも重要である。そのため，一般整形外科医師としての研修は県内の病院を中心に，専門性の高い研修は県の内外を問わず医療水準の高い施設で行ってもらう。
当教室は関節外科，特に人工関節の分野では日本で一番の実績があるので，大学においては関節外科を中心に，また関連研修施設においては外傷を中心とした一般整形外科や，スポーツ整形，脊椎外科，マイクロサージャリーを含めた手の外科など各専門の病院において研修をしてもらう。希望により，大学院への進学も可能であり，臨床ならびに基礎系大学院の進学をすすめている。大学以外の研修施設では，指導医の指導の下，年間約100例の執刀を目安としている（手術の難易度は各個人の技術に合わせて設定する）。