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社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会千里病院

市中病院

社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会千里病院

おおさかふさいせいかいせんりびょういん

済生会千里病院初期臨床研修プログラム

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更新日:2025/11/11

病院の早見表はこちら!

  • 指導医数(2023年度時点)

    36名

  • 初期研修医(2025年度時点)

    13名

    卒後1年次 8名

    卒後2年次 5名

  • 給与

    卒後1年次(月給/年収)
    月給 300,000円/年収 4,557,227円

    卒後2年次(月給/年収)
    月給 320,000円/年収 5,374,676円

    詳細はこちら

  • 当直回数

    1年次 5回/月
    2年次 5回/月

採用関連情報

  • 病院見学実施日

    随時受付

  • 採用予定人数

    5名

  • 昨年度の受験者数

    30名

  • 試験日程

    2025
    年8月23日・24日※いずれか1日を選択

この研修プログラムの特徴

当院では研修医の実践能力向上のため週 2 回勉強会を実施している。一つ目は、毎週水曜日開催の救急症例検討会である。救急外来での経験を基に、研修医が主体となり、ケースプレゼンテーション(口述のみでの発表または、パワーポイントを用いた発表)およびディスカッションをする教育カンファレンスを実施している。この勉強会を通じて、個人の経験が研修医全員の共有財産となるように努めている。二つ目は、毎週木曜日に実施しているコアレクチャーである。研修医が救急外来で遭遇するような各科疾患を基本とし、各科を代表するような症状・疾患に関し、各科医師が講義を行っている。また、医師以外にも、コ・メディカル、看護師、事務員によるレクチャーも取り入れ、病院全体で研修医をサポートする体制を取っている。臨床検査技師からは、「グラム染色・尿沈渣技術」、「血液型・クロスマッチ検査」および「腹部エコー研修」の技術研修の協力を得るなど、研修内容の充実にも努めている。なお、すべての勉強会は「業務より優先」となっていることが院内に周知徹底されており、例年、出席率は約 100%を保っている。また、勉強会には必ず初期臨床研修センター長および事務員が同席し、勉強会のサポート体制も構築できている。さらに、上記の勉強会とは別に、研修医が自主的に毎週月曜日に勉強会を開催している。この勉強会にも初期臨床研修センター長が同席し、研修医主体の勉強会だが、フォローをしている。上述した勉強会の実践の場として活用できるのが、研修医が主体となって診療する救急外来の研修である。救急外来では、2 年次が主直、1 年次が副直として屋根瓦方式で診療を行う。ただ単に研修医に任せるだけではなく、千里救命救急センターおよび一般診療科当直医師のバックアップ体制を構築しており、難渋した際は容易にコンサルト可能である。また、翌朝には全症例を初期臨床研修センター長がカルテチェックし、フィードバックはもちろんのこと、必要に応じて直接患者へのフォローを行っている。実際に外来診療を経験することで、基本的診療能力を身に付けることができる。

研修病院タイプ
基幹型 協力型
URL

http://www.senri.saiseikai.or.jp

こだわりポイント

  • 特徴あるプログラム

    2年次・1年次がペアとなって担当する救急外来で力をつける!

  • 指導体制が充実

    勉強会が豊富!各科へは初期臨床研修センターの勉強会が周知されているため、業務より優先して参加可能。

  • 救急充実

    千里救命救急センターにて3次まで経験可能。

  • その他

    救命と内科の専攻医プログラムがある

済生会千里病院初期臨床研修プログラム救急科

4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
1年次内科千里救命救急センター外科小児科
2年次地域医療精神科産婦人科千里救命救急センター選択(内科系・外科系)選択(自由選択)
  1. 1年次
  1. 4月
  2. 5月
  3. 6月
  4. 7月
  5. 8月
  6. 9月
  7. 10月
  8. 11月
  9. 12月
  10. 1月
  11. 2月
  12. 3月

内科

千里救命救急センター

外科

小児科

  1. 2年次
  1. 4月
  2. 5月
  3. 6月
  4. 7月
  5. 8月
  6. 9月
  7. 10月
  8. 11月
  9. 12月
  10. 1月
  11. 2月
  12. 3月

地域医療

精神科

産婦人科

千里救命救急センター

選択(内科系・外科系)

選択(自由選択)

スケジュールを

*ローテーションは順不同
*地域医療は協力施設、精神科は協力病院にて研修

研修環境について

在籍指導医(2023年度時点)
合計 36名

主な出身大学
自治医科大学, 滋賀医科大学, 大阪大学, 大阪医科薬科大学, 大阪公立大学

在籍初期研修医(2025年度時点)
合計 13名

卒後1年次の初期研修医数
8名(男性 3名:女性 5名)
主な出身大学
和歌山県立医科大学, 大阪医科薬科大学, 関西医科大学, 高知大学, 長崎大学

卒後2年次の初期研修医数
5名(男性 4名:女性 1名)
主な出身大学
和歌山県立医科大学, 大阪公立大学, 近畿大学, 徳島大学

初期14名/その他救急の協力病院として、他病院の初期研修医が3ヶ月ごとのローテーションで常時6名前後別途在籍
在籍専攻医・後期研修医(2025年度時点)
合計 8名(男性 9名:女性 1名)

主な出身大学
金沢大学, 藤田医科大学, 滋賀医科大学, 奈良県立医科大学, 大阪大学, 大阪公立大学, 関西医科大学, その他

当直体制
対応医師数
研修医 2名、研修医以外の当直医 5名
開始時期
1年目4月中旬

当直開始時期<備考>:2年目・1年目がペアとなる屋根瓦方式で救急外来(1次・2次)担当。
研修医以外の当直医数<備考>:内科系1名、外科系1名、千里救命救急センター4名。
カンファレンスについて
研修医勉強会:救急症例検討会(1回/週)、コアレクチャー(1回/週)、朝の勉強会(1回/週)
協力型施設
協力病院:小曽根病院、済生会吹田病院、済生会中津病院、済生会野江病院、吹田徳洲会病院、さわ病院 協力施設:岩手県済生会岩泉病院、近隣クリニック他
研修修了後の進路
当院、専攻医研修プログラム、関連大学医局や関連病院への推薦が可能
関連大学医局
京都大学, 大阪大学, 大阪公立大学

給与・処遇について

給与
卒後1年次(月給/年収)
月給 300,000円/年収 4,557,227円
卒後2年次(月給/年収)
月給 320,000円/年収 5,374,676円

<1年次> <2年次>
記載月額給与は税込、手当含まない。賞与別途支給。
医師賠償責任保険
病院加入、個人は任意加入
宿舎・住宅
あり
住宅補助 8,500円/月
宿舎 34,000円/月

単身者のみ
社会保険
健康保険、雇用保険、厚生年金、労働保険
福利厚生
食堂半額補助、職員互助会
学会補助
あり

事前申請し承認されたものは旅費支給(ただし回数・金額制限あり)
当直回数
1年次 5回/月
2年次 5回/月

当直料
1年次 10,000円/回
2年次 25,000円/回

1年次 平日(夜)10,000円、土日祝(昼)10,000円/(夜)10,000円
2年次 平日(夜)25,000円、土日祝(昼)30,000円/(夜)35,000円
休日・有給
休暇:一般診療科:土・日・祝日、年末年始(祝日は年9日程度、平日体制で診療のため、出勤)、千里救命救急センター:シフトによる(公休8日)
有給:労働基準法に従い付与
夏休み:1年次3日・2年次5日

病院見学・採用試験について

病院見学
病院見学実施日
随時受付
当直見学:あり
見学時交通費補助:なし

対象学年:4年,5年,6年,その他
コース:日帰りコース
見学時の宿泊:ホテル・旅館を紹介
申し込み方法:当院ホームページの初期臨床研修医募集の
「見学・お問い合わせ」から

交通手段:阪急千里線南千里駅下車徒歩4分
試験・採用
試験日程
2025
年8月23日・24日※いずれか1日を選択
選考方法
筆記、その他
採用予定人数
5名

その他:グループディスカッション
昨年度の受験者数
30名
応募関連
応募書類
臨床研修願、履歴書(写真貼付)、卒業見込証明書、成績証明書を郵送【詳細は当院ホームページ参照】

応募締切
2025年8月1日(金)必着
応募連絡先
初期臨床研修センター 吉田
TEL:06-6871-0121
E-mailkensyui@senri.saiseikai.or.jp

医学生の方へメッセージ

1年目の研修を終えて

  • 初期臨床研修医

当院での研修が始まって、1 年が経ちました。研修当初は右も左も分からず不安でしたが、現在は毎日楽しく充実した研修生活を送っています。これも、親身に相談に乗ってくれる先輩医師やコ・メディカルの方々、そして何より同期研修医がいてくれたからです。
当院での研修の特徴は3 点あります。(1)1〜3 次まで幅広く学べる救急医療、(2)豊富な勉強会、(3)上級医の指導の元で経験できる外来研修です。
(1)千里救命救急センターでは特に重症な3 次救急症例に対する初期対応だけでなくその後のICU 管理まで深く学ぶことができます。また、夜間の1 次・2 次救急外来では初期研修医が中心となって対応するため、Common Disease を中心として重症例における初期対応も含めて幅広く身に付けることが可能です。重症例は救命センター医師がバックアップしてくださるので安心です。救急外来では年間500 症例以上を経験することができます。また自分が記載したカルテやオーダーした検査は全症例、翌日に指導医がカルテチェックをして、適宜コメントをくださいます。コメントを通して反省することも多々ありますが、多くのフィードバックがあって毎日勉強になっています。
(2)当院では週3 回研修医の勉強会を行っています。救急外来で経験した症例の検討会、救急外来に役立つ症候学とその対応など、研修医が主体的にスライドなどを作成し、発表や討論を行っています。初期臨床研修センター長が毎回出席されているので適宜指導もいただけます。また、勉強会は業務より優先するようにサポートもされています。
(3)総合初期研修科で研修中は一般外来の対応を行います。救急外来では経験できない継続した外来診療も研修医のうちから経験でき、3 年目以降主治医となるための足掛かりとなります。
当院は343 床と大規模病院ではありませんが、その分指導医や他職種(看護師、薬剤師、理学療法士、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、救命士)との距離が近く、コミュニケーションが取りやすいです。そのため病院全体で研修医を育ててくださる環境があります。私はまだ研修1年しか終えていませんが、自信を持って良い研修生活を送れていると言えます。千里の道も一歩から。
ぜひその第一歩を済生会千里病院で!

研修医教育に携わって

  • 初期臨床研修センター長/プログラム責任者寺田 浩明
  • 出身大学:自治医科大学

当院の初期研修にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。私自身は二十数年間救命救急センターで働いた後、平成19年7月総合診療部の開設に合わせて異動し、同時に初期臨床研修における研修医教育に携わってまいりました。

医学教育には以前から興味を持っておりましたが、今更ながら研修医教育の重要性を再認識しております。卒業したての先生方に少しでも良い研修を受けてもらおうとすることは、病院内のさまざまな不具合を直していくことに繋がり、大切に人を育てる、共に学ぶという姿勢は、他の職種も巻き込んで病院全体の雰囲気を変えることでもあります。良い雰囲気の病院には向上心あふれる研修医が集まり、それがさらに良い雰囲気を作り出す好循環が生まれます。このことが、ひいては病院の基本理念である「心のこもったチーム医療を行う」を提供できることに繋がるものと確信しております。

学生時代は次から次へと目の前に現れる試験に合格すれば、どんどん次のステップに進み、卒業というゴールへ近づくことができます。しかし、社会人になったとたんにそのようなスタイルでは前に進めないことに気づかれるはずです。目の前の患者さんから与えられるさまざまな問題を、その都度自分の頭を悩ませながら全力で解く努力をすることの積み重ねが、ひいては臨床医としての実力をつけることに繋がるのです。テキストに記載されていることが、読んだ時点ですべて正しいとは限りません。既に知っているつもりのことでも、自分のとった判断が正しかったのかを常に自問自答して、同僚や上級医とdiscussionし、収集した最新の知見と照らし合わせて振り返ることによりはじめて意味のある財産として記憶にとどまります。そしてその財産を独り占めにせずみんなと共有し、より洗練されて広がりをもった価値あるものにすることが大切です。

また、勉強してたくさんの知識があっても、それを患者さんにわかりやすく伝え、納得していただかなければ良い結果は得られません。そのためにはcommunication skillを磨くことに腐心するより、あなた自身の人間力を培うことが重要です。適度なプレッシャーを受けながら、同僚と切磋琢磨し、仕事をする上で関わる他職種の人にも敬意を払い、自分が経験した苦労を少しでも減らせるように後輩を指導できるような医師になっていただければと思います

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当院について

  • 院長中谷 敏
  • 出身大学:大阪大学

済生会千里病院の前身は昭和42年に大阪府と大阪府三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)とにより設立された大阪府保健医療財団新千里病院です。平成15年からは大阪府済生会千里病院となり、さらに平成18年から千里救命救急センターを併合して現在に至ります。ここ千里の地で50年以上にわたって地域の皆様方の健康を支えるお手伝いをしてきたことになります。

済生会は明治天皇が時の総理大臣 桂太郎に「恵まれない人々のために施薬救療し、済生の道を弘めるように」とのお言葉とともに与えられた御下賜金を基金として設立されました。辞典によりますと済生会の済は「すくう」、生は「いのち」のことです。したがって済生は文字通り「命を救う」という意味になり、「済生の道」は医療そのものということになります。しかし済にはもうひとつ「ひとしくする」という意味もあります。つまり済生には、生命は平等である、という意味もあり、済生には単に命を救うだけでなく、どんな人でも等しく救われるべきだというメッセージが込められているとも解釈できます。生活困窮者、高齢者、小児、障がい者、恵まれない境遇の方、、、世の中にはいろいろな方がおられます。そのような方々にも等しく最適な医療を提供していくのが当院の務めです。さらに大阪府がん拠点病院、地域医療支援病院でもある当院は、高度な治療を提供しつつこの地域の医療に貢献することと、救急症例の最後の砦となるべく機能することが求められています。また豊能二次医療圏では大阪大学附属病院と並び二か所しかない災害拠点病院のひとつとして地震や台風などの大規模災害時の医療活動も使命となっています。

このように当院はさまざまな役割を担っています。私たちは当院の行動規範である「心のこもったチーム医療を行う」に則り、この役割を果たすべく全力で職務に取り組んでいき、初期臨床においても有能なスタッフの指導のもと十分な教育が行えるものと確信しています。

この病院の見学体験記

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