医学生必見!初期研修病院の面接官がチェックするポイントとは  

更新日時:2024年7月25日

面接官がチェックしていること

初期研修病院の面接官は、限られた時間内で応募者の人間性、医師としての適性を把握しようとします。そのため、しっかりとした準備が求められます。

例えば、過去の質問例や面接官が重視するポイントを把握し、対策を講じることは非常に重要です。面接官は応募者の回答内容だけでなく、態度や振る舞いもチェックしていますので、面接中だけでなく、面接前後も気を抜かないように注意しましょう。 

重要視される7つの観点

面接官は、特に以下のような観点で、応募者の適性を判断しています。 

1.非言語コミュニケーション

面接官は、あなたの発言内容だけでなく、目線や姿勢にも注目しています。良い第一印象を与えるためには、堂々とした態度や適切なアイコンタクトが重要です。

面接室に入る際の礼儀正しい対応、椅子に座る際の整った姿勢、相手の質問を聞く際の集中した目線など、細かな行動が評価に繋がります。これらのポイントを意識して、緊張していても自信を持って自分を表現することが重要です。

姿勢: 真っ直ぐ、落ち着いた姿勢で面接を受けれているか。

アイコンタクト: 適度なアイコンタクトをとって会話ができているか。

表情: 適切な笑顔や表情の変化を交えながら会話ができているか。

2.質問への回答

初期研修病院の面接で面接官からは多くの質問がされますが、回答をわかりやすく伝えることが重要です。以下ポイントを意識して練習してみましょう。

具体性: 経験や考えを具体的に説明できるか。

論理性: 質問に対して筋道立てて回答できるか。

簡潔さ: 要点を押さえて回答できるか。

3.特定の質問例と評価ポイント

志望動機や自己PRなどの一般的なものから、少し深いものまで応募者の人間性を確認するための質問がされます。それぞれの質問で評価したい内容が設定されていますので回答できるように準備しておきましょう。

質問:なぜ医師を目指したのか?

 評価ポイント: 動機の強さを評価。

質問:困難な状況を乗り越えた経験は?

 評価ポイント: 問題解決能力やストレス耐性を判断。

質問:チーム医療について考えを聞かせてください。

 評価ポイント: チームワーク力や協調性を評価。

質問:最近関心を持っている医学トピックは?

 評価ポイント: 学習意欲や最新知識への関心を確認。

4.質問する姿勢

面接の最後に、ほぼ必ず逆質問の時間が用意されています。逆質問は自身の積極性をアピールでき、表にはでていない情報を収集できる機会として活用できます。

ただし、公式Webサイトに掲載されている情報や病院見学で研修医や上級医の先生に聞けば分かる内容を質問してしまうのは、病院のことを十分調べていないと捉えられる可能性がありますので注意が必要です。

・御院の研修プログラムで特に力を入れている分野や、ユニークな特徴はありますか?: この質問をすることで、面接官は学生の積極性や準備の程度を判断します。

・AI等の最新技術を医療現場に導入する際、研修医はどのように関わることができますか?:この質問をすることで、面接官は学生の自らのキャリアや学習に対して主体的であるかどうかを判断します。

・今後5年間で、御院が目指している方向性や重点的に取り組む課題はどのようなものでしょうか?: この質問をすることで、面接官は学生の病院運営に対する深い関心と洞察力を判断します。

5.医学知識の確認

医学知識の正確さは、単に試験で高得点を取るためだけでなく、医師としての専門性と責任を果たす上で重要です。常に最新の知見をフォローし、生涯学習を続けることが、医師として求められる姿勢です。

・基本的な医学用語や概念を正確に使用できるか。

・症例に関する質問に適切に回答できるか。

6.全体的な印象

面接官は1日に多くの応募者を面接しています。選考はあくまでも他者との比較なので、面接官の印象に残るかどうかは、合格するための非常に重要な要素になります。

態度: 礼儀正しく、プロフェッショナルな態度を示せるか。

熱意: 質問や会話全体を通じて、医療への情熱が伝わるか。

思考力: 逆質問の質問内容は、十分に思考がされた内容となっているか。

7.その他マナー

上記で記載した以外にも、面接官は、時間通りの到着、礼儀正しい挨拶など、基本的なマナーをチェックしています。

集合時間:遅刻しないよう指定されている時間の10分前には面接会場についているようにする。ただし、あまり早く着いて待っているのも先方の予定を乱してしまう可能性があるため注意が必要。 

挨拶:面接室に入る際は軽くノックをし、「失礼いたします」と挨拶してから入室。面接終了後は感謝の言葉を伝える。 

応募者が行うべき事前準備

面接官が重要視しているポイントをクリアするために、面接に臨む前に以下の事前準備を行いましょう。

1.自己分析

・自身の強み、弱み、経験、志望動機を整理する。

・具体的なエピソードを複数用意する。

2.病院研究

・志望病院の特徴、強み、研修プログラムの内容を把握

・病院の理念や方針を理解し、自身のキャリアプランとの整合性を考える

3.面接想定質問への準備

・よくある質問(志望動機、将来のビジョン等)への回答を準備

・回答は簡潔かつ具体的に、2-3分程度で話せるようにする

4.医学知識の復習

・基本的な医学用語、概念の復習

・最新の医療トピックや研究動向についての情報収集

5.コミュニケーション能力の向上

・模擬面接やロールプレイングで練習

・フィードバックを得て、改善点を把握

6.身だしなみの準備

・清潔で適切な服装の選択

・髪型や爪など、細部まで気を配る

7.志望動機書の見直し

・提出した書類の内容を再確認し、一貫性のある説明ができるようにする

8.質問事項の準備

・病院や研修プログラムについて、聞きたいことをリストアップ

9.タイムマネジメント 

・面接当日の行程を計画し、余裕を持って行動できるようにする

10.リラックス法の実践

・深呼吸や軽い運動など、緊張を和らげる方法を見つける

11.ポートフォリオの準備(必要な場合)

・学業成績、研究実績、課外活動などをまとめる

12.時事問題への理解

・医療政策や社会問題など、医療に関連する時事問題への理解を深める

まとめ

面接は当日までの準備で善し悪しが決まってしまうものです。事前準備の過程で自身のキャリアビジョンや医師としての姿勢もより明確になり、当日は自信を持って面接に臨むことができます。自分の希望する病院とマッチングできるよう準備をしっかりとして面接に臨んでください。

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