【事例10選】採用面接で絶対に押さえておきたい回答事例(初期研修編) 

更新日時:2024年7月24日

初期臨床研修病院の採用面接とは

採用面接は、医学生にとって最初の大きなハードルと言えます。病院ごとに面接の形式や内容は異なり、院長や副院長、プログラム責任者、看護師長など様々な立場の面接官が参加します。

面接では、志望理由や研修内容に対する理解、将来のビジョン、そして医師としての人間性などを問われます。過去の質問の傾向を知ることで、対策を立てやすくなります。面接では一貫した回答を準備し、自信を持って臨むことが重要です。

面接の重要性

面接は、単なる形式的なプロセスではなく、将来の医師としての適性や志向を評価される重要な機会です。適切な面接対策を行わなかったことで面接がうまくいかず、後悔する医学生の方も多いです。具体的な事例や成功例を参考にしながら、十分に準備をして臨みましょう。

面接での質問に対する回答事例

質問1:なぜ医師を志したのですか?

回答例:高校時代のボランティア活動で、地域の診療所で働く医師の姿に感銘を受けたことがきっかけです。患者さんの人生に寄り添い、地域の健康を支える医師の仕事に魅力を感じ、自分もそのような医師になりたいと考えました。

面接官の視点:医療への情熱と動機の強さを確認

質問2:なぜ当院を志望したのですか? 

回答例:御院の総合診療プログラムの充実度と、地域医療への積極的な取り組みに強く惹かれました。特に、へき地医療支援プログラムは、私の将来のキャリアビジョンと合致しています。
また、指導医の先生方の熱心な教育姿勢も魅力的だと感じました。 

面接官の視点:自己のキャリアプランと病院の方針との整合性を確認

質問3:学生時代に最も印象に残っている経験は何ですか?

回答例:5年次の臨床実習で経験した、末期がん患者さんとのコミュニケーションが最も印象に残っています。
患者さんの心情を理解し、適切な言葉かけをすることの難しさと重要性を学びました。この経験から、コミュニケーション能力の向上に力を入れています。

面接官の視点:自己反省能力と改善への意欲を確認

質問4:あなたの強みは何ですか?

回答例:私の強みは、チームワークとコミュニケーション能力です。学生時代、多職種連携教育プログラムに参加し、他学部の学生とチームを組んで症例検討を行いました。
この経験を通じて、異なる専門性を持つメンバーと効果的に協働する能力を磨きました。

面接官の視点:自己認識や自己改善能力を確認

質問5:あなたの弱みは何ですか?

回答例:完璧主義なところがあり、細部にこだわりすぎることがあります。そのため、時間管理や優先順位の見直しを常に心がけるようにしています。

面接官の視点:自己認識や自己改善能力を確認

質問6:将来どのような医師になりたいですか?

回答例:将来は、総合診療医として地域医療の中核を担いたいと考えています。幅広い診療能力を持ちながら、患者さんの生活背景も考慮に入れた全人的医療を提供できる医師を目指しています。
また、予防医学の観点から地域の健康増進にも貢献したいと思います。 

面接官の視点:キャリアビジョンの明確さと目標達成に向けた具体的な計画を確認

質問7:研修中に特に学びたいことは何ですか?

回答例:特に力を入れたいのは、救急対応能力の向上です。様々な緊急事態に冷静に対処し、適切な初期対応ができるようになりたいと考えています。また、患者さんやご家族とのコミュニケーション能力も磨きたいと思います。

面接官の視点:自己の課題の認識と病院の研修プログラムの理解度を確認

質問8:医療過誤についてどう考えますか?

回答例:医療過誤は患者さんの安全を脅かす重大な問題だと認識しています。個人の注意だけでなく、システムとしての安全対策が重要だと考えます。
例えば、ダブルチェックの徹底やインシデントレポートの分析・共有などを通じて、組織全体で再発防止に取り組むべきだと思います。

面接官の視点:医療安全に対する意識と問題分析能力と解決志向を確認

質問9:ストレス管理をどのように行っていますか?

回答例:定期的な運動と趣味の時間を確保することでストレス管理を行っています。週に2回のジョギングと、月に1回の読書会参加が私のリフレッシュ方法です。また、困難な状況に直面した際は、同僚や上司に相談することも重要だと考えています。

面接官の視点:ワークライフバランスの意識と自己管理能力を確認

質問10:予定していた自分の1日のスケジュールが急遽変更になった場合、どう対応しますか?

回答例:医療現場では予期せぬ状況が頻繁に発生することを心得ています。そのため、優先順位を常に意識して行動することが大切だと思います。
まず、変更内容を正確に把握した上で、優先すべき業務を特定します。その後、必要な助けを求めることで、最も効果的に対応したいと考えています。

面接官の視点:病院の現場で急な状況変化に対応できるかを確認

回答を深堀りする追加質問事例

質問への回答内容によっては追加で、深堀りをされることがよくあります。深堀りをされてもしっかりと答えられるように、面接前に自分の考えをまとめておくことが重要です。

質問1:先ほどチーム医療に貢献したいとおっしゃっていましたが、初期研修医としてどのようにチーム医療に貢献できると考えていますか?

回答例:一つの方法は、コミュニケーション能力を活かしてチームメンバーとの円滑な情報交換を行うことです。例えば、患者さんの状態や治療方針について積極的に意見を交換することで、より良い医療サービスを提供できると考えています。
また、研修期間中に習得した知識を共有し、協力することでチーム全体のパフォーマンス向上の一助になると考えています。

質問2:具体的に上級医から何を学びたいと考えていますか?

回答例:上級医から診断技術や処置の手順、患者とのコミュニケーション方法などを学びたいと考えています。また、臨床判断の際の考え方や、効率的な業務処理方法なども上級医から吸収すべきポイントだと考えています。
これらの知識やスキルを学び、自分の中に取り入れていくことで、将来的により優れた医師になるための基盤を築いていきます。

質問3:上級医と診断や治療方針で意見が合わないときは、どのように対処しますか?

回答例:まずは上級医の意見をしっかりと理解し、その後に自分の考えを具体的な理由とともに説明します。
私自身まだ研修医という立場で未熟ではありますが、自分の意見を伝えないことは問題であると考えており、相手の意見を無視するのではなく、しっかりと傾聴したうえで建設的な議論ができるよう言葉を選んで返答します。

逆質問の事例

質問1:研修後のキャリアパスについて、どのようなアドバイスを受けられますか?

質問2:へき地医療研修の機会はありますか? 

質問3:今後、新たに導入予定の医療技術や設備はありますか? 

質問4:研修医へのフィードバックはどのような形で行われますか? 

質問5:どのような特徴的な症例を経験できますか? 

質問6:臨床研究に参加する機会はありますか? 

まとめ

面接では事前準備が非常に重要です。初期臨床研修病院の採用試験では、多くの質問が予定されており、その場で適切に答えるためにはしっかりとした準備が欠かせません。例えば病院によっては、面接の形式や面接官の構成が異なったり重要視するポイントが異なったりするため、それに応じた対策が必要です。

ただし、面接は回答を丸暗記するのではなく、臨機応変に回答する事が大事です。どんな質問が来ても慌てないようにすること、伝えたいポイントはしっかり頭にいれておくために、過去の面接質問事例や評判を調査し、頻出する質問について自分なりの回答をまとめておくと良いでしょう。 

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