お知らせ
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- 2022/09/12
- ① 内科専攻医応募申込み受付中(三次募集)
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- 2021/11/22
- ②【総合診療科】診療科紹介の動画が公開されました!
Point 湘南鎌倉3つの魅力
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シームレスな
診療体系~InからOutへ
人生に寄り添った医療~救急総合診療 - 内科総合診療 - 内科専門診療 - 集中治療 - 地域医療 - 地域医療 - 穏やかなエンディング -
豊富で多様な症例
そして
深く掘り下げる診療 -
目指すべき
ロールモデルを探せる総合内科診療医・専門内科医・基礎研究者・留学・博士号・4日常勤(女性医師復帰プログラム)
理想の内科専門研修
Interview 内科キーパーソンに聞く
院長小林 修三先生
総合内科部長西口 翔先生
内科領域の専門診療科が充実
豊富な症例でサブスペシャリティを磨ける

湘南鎌倉総合病院での研修の強みの一つは、内科領域のサブスペシャリティの診療科がそろっていることです。消化器内科、循環器内科、血液内科、呼吸器内科、腎臓内科、神経内科など幅広い診療科で、専門性の高い医療を提供しています。さらに2020年1月からは、免疫・アレルギーセンターのセンター長として、国内のアレルギー治療のトップランナーである谷口正実先生に来ていただきました。それによって、内科のすべての専門診療科において研修ができる体制が整いました。
40歳前後の比較的若い先生たちが指導にあたっていることも特徴で、研修医の先生たちにとっては年が近い指導医に話を聞きやすい、指導を受けやすいメリットがあります。
病院の稼働ベッド629床のうち、内科のベッドは300床。総合内科で100床を有しているので、入院診療に関しても豊富な経験を積むことができます。鎌倉市には市民病院がありませんが、市長が「湘南鎌倉総合病院が鎌倉市の中核的な基幹病院という位置づけ」だと公言されているように、約17万人の人口を支える地域の中核病院として、当院が重要な役割を担っています。
地域の医師会の先生たちと連携を取りながら、紹介、逆紹介の患者さんが多いことで、たくさんの症例が集まってくる環境です。そのため発熱、痛みなどの一般的な症状をはじめとして、さまざまな症状から診断が求められます。圧倒的な症例数を誇り、症例のバリエーションも豊富なことが、専門科の充実につながっています。
2020年にはがん診療連携拠点病院の指定を受けました。循環器ならびに腎疾患の治療に強みがあり、なかでも腎移植の症例数は県内トップの実績を誇ります。

「すぐに診てもらえて、かつ質の高い医療を受けたい」という患者さんの希望に応えるために、私たちは日々努力を続けています。病院の機能として、これまで救急診療の充実を図ってきましたが、その先に求められるのが総合内科や専門診療科での治療です。ERはあくまでも救急症例に対する初療を担当するもので、そこで診断できなかった疾患の検査や治療については総合内科や専門診療科で引き受けていく必要があります。
当院では、外来を担当するER総合診療科と集中治療を行うECU、病棟を担当する内科総合医を一体化させたER総合診療センターで、研修医の指導を行っています。若い先生たちにはこの3つを基盤として、必要なスキルを身に付けてほしいと考えています。
ERとの連携以外にも総合内科が果たす役割があります。一つは院内のホスピタリストとして、診療科の垣根を超えた診療をすること。外傷で入院してきた糖尿病患者さんの血糖コントロールなどが、それにあたります。もう一つは、渡航前の診察や妊婦さんの内科診療など、何科を受診すればよいのか分からない方たちに向けて、外来診療をする役割です。当院ではそうした総合内科としての経験も積むことができます。

内科のモットーは「世にものを問う医療」を実践することです。論文や学会発表などを積極的に行い、私たちが提供する医療が客観的に見て正しいかどうかを世に問うことを大切にしています。内科学会の関東支部の評議委員会では、2014年からの5年間で論文発表の奨励賞を11回受賞しています。それは関東で第2位の実績です。
内科は患者さんに一生寄り添っていく診療科でもあります。そのため当院では地域における総合医療を学べるように、特別養護老人ホームでの診療や訪問診療での研修も用意しています。地域医療の現場に出て学ぶことで、総合的な内科診療を理解してもらいたいと考えています。
また、当院では留学支援や博士号習得支援、産休復帰プログラムといった医師を支援する仕組みもあります。留学は国内国外を問わず、基本給を当院から支給します。
研究を続けたいという方には、大学病院に匹敵する環境があるのも特徴です。当院に隣接するiPark(湘南ヘルスイノベーションパーク)に研究設備が整っているため、一般病院では難しい動物実験まで可能です。
専攻医の3年間を頑張ることで、次のステップにつながります。専攻医期間が終われば、当院のスタッフとして勤務していただく道もあります。活躍できる舞台がすべて用意されいる病院ですので、モチベーションの高い先生方にぜひ来ていただきたいです。
能動的な研修で経験を積みながら
自分が目指すべきロールモデルを探せる病院

私が湘南鎌倉病院で初期研修を受け、そのまま専攻医として当院に残ったのは、「患者さんのために」という純粋な気持ちで働けるところに魅力を感じたからです。医師だけでなくコメディカルスタッフも同じ思いを共有しており、大学の風土として根付います。
総合内科の診療では、何でも診るのが特徴です。困っている患者さんがいたら、それを解決するまでとことん診ていく。ある程度、病気が診断された状態で患者さんを診る専門診療科と違い、総合内科ではどのような疾患か分からない状態で診なければなりません。そのため患者さんが何に困っていて、それを解決するためにはどうすればよいのかを、私たちは考えていきます。研修医にとって、自分で考えて能動的に動けることは、強みになるはずです。
研修では、屋根瓦式で総合内科の指導医がつくほか、困ったことがあれば内科の専門診療科の医師たちのバックアップもあります。そうした内科領域の専門診療科が充実していることも特徴です。最近では総合内科の研修ができる病院も増えてきましたが、当院は国内でも早い段階から総合診療に力を入れてきた歴史のある病院。ジェネラリストとスペシャリスト、どちらもそろっている施設は、全国的にも珍しいのではないでしょうか。

湘南鎌倉総合病院は日本でもトップクラスに忙しい病院だと思いますが、私は臨床を続けながら、横浜市立大学大学院で学位を取得しました。もともと医学博士を目指したのは、当院で多くの症例を経験するうちに、教科書や論文には載っていないものを診るようになったからです。新しく発見したことを自分で論文にしたい。そのために博士課程で学ぼうと思うようになりました。
忙しい日々のなかでも両立できたのは、病院が研究分野に理解を示して応援してくださったおかげです。週に1日は研究日として研究にあてることができたので、集中して進められました。院長の小林修三先生はご自身もたくさん論文を書いていらっしゃいますし、総合内科部長の北川泉先生は国際学会に定期的に参加されています。論文発表をするならば学会費を出してもらえるなど、病院として研究をサポートする体制や雰囲気があったことも、博士号の取得にあたっては大きかったです。
さらに力強いサポートとして、ジョエル・ブランチ先生の指導があります。患者さんの症例報告やケースレポート、英語の論文の作成など、丁寧に教えていただきました。一般的には動物実験や、与えられたデータベースをもとに論文を作成することが多いと思いますが、私の場合は自分が疑問に思ったことを研究につなげられたのが、とても良かったです。臨床の現場で困っていることをどうすれば論文にできるかを考えて、自分で発表まで持っていけたことは良い経験になりました。

当院の研修では、外来だけしかできない、病床数が少なくて入院患者さんの診療を経験できない、といったことは絶対にありません。救急搬送される患者さんや入院患者さんが多く、臨床を学ぶには理想的な環境です。自分で問題を解決する力、コミュニケーション力など、医師として必要な臨床の力が身に付けられます。
「患者さんのために」という純粋な気持ちから、医師を目指した人は多いと思います。ただ、その純粋な気持ちをそのまま医療の現場で実践できる病院は、意外と少ないのではないでしょうか。当院では「患者さんのために」という思いから、周囲の人たちを動かしていくこともできます。そうした自由な雰囲気やチームワークの良さも当院の特徴です。みんなを引っ張っていくようなリーダータイプの人や、患者さんへの気持ちの強い人には向いていると思います。実際に見に来ていただければ、総合内科の活気を感じてもらえるはずです。
また、さまざまな専門科をローテーションで回ることができる点も、当院の研修のメリットです。院内だけでなく沖縄の離島の病院や、葉山ハートセンターなど、グループ内の病院で研修が受けられます。離島での研修では、その地域でどのようなことに困っているのか、どのような医師が求められているのかを考える機会にもなりますし、初期研修で力をつけた後に専攻医として赴任することで、自分の実力が試されます。さらに地域医療の現場を経験することで、足りないものも見えてきます。
例えば、消化器内科で内視鏡の手技を身に付けたい、腎臓内科で透析治療の勉強がしたい、血液内科で脊髄の検査ができるようになりたいなど、より専門的な学びへとつながるきっかけにもなります。私のように大学院に行って博士号を取得するのも一つの道です。当院の総合内科でたくさんのロールモデルを見ながら、自分のなりたい医師像を探していってほしいと思います。
院長小林 修三先生
総合内科部長西口 翔先生
Program 内科専門研修プログラム
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内科専門研修・基本コース
離島僻地から都会まで、診療所から急性期病院まで
「いつでも、どこでも最高のパフォーマンスを発揮できる内科医」特定の臓器に限定することなく、最新の臨床知見を活用し、患者中心の医療を実践する。 そこには高い診断力が必要とされる。院内でのチーム医療ではリーダーショップを発揮し、専門内科と連携を行い、安全で質の高い医療を行う。基本的臨床能力に関して初期研修医を指導、教育・サポートし、屋根瓦式の教育体制を実践することなどを目標としている。
- 1)主として基幹施設である湘南鎌倉総合病院内科で、2年間の専門研修を行う。
- 2)最初の2年間で総合内科を 6ヶ月と専門科を10ヶ月研修し、また 2ヶ月の自由選択枠として内科系各診療科、病理科、集中治療室を選択する。
- 3)総合内科研修の中には、神経・アレルギー・感染症・内分泌代謝の疾患も含まれる。
- 4)3年目の総合内科研修では内科チーフレジデント(*)となり、病棟の管理や初期研修の指導にあたり、generalist としての専門的研修を行う。
- 5)なお、研修達成度によっては subspecialty 研修も可能である(個々人により異なる)。
- 6) プログラム終了後は、湘南鎌倉総合病院の内科スタッフとして、継続しての勤務が可能。
* チーフレジデントとは専門研修 3 年目の医師が担当し、内科緊急・夜間入院の患者の初期診療や各 subspecialty への割り振り、病棟管理、初期研修医および専攻医 1.2 年目医師への屋根瓦式指導を行う内科研修医のまとめ役である。
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内科専門研修・
専門内科重点コース- 1)基幹施設である湘南鎌倉総合病院内科で、2年間の専門研修を行う。
- 2)各専門科によってローテーションの時期は様々であるが、それぞれの専攻医の希望に沿って調整可能である。
- 3)プログラム終了後は、湘南鎌倉総合病院の内科スタッフとして、継続しての勤務が可能。
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内科専門研修・腎臓内科重点コース
腎臓病総合医療センターは、集中治療室での急性腎障害に対する多種多様な血液浄化療法や、原発性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群に対するステロイド・免疫抑制剤の投与による腎障害の早期発見・早期治療に取り組む一方、慢性腎臓病に対する腎代替療法として血液透析はもちろん、腹膜透析や生体腎移植(先行的腎移植)を積極的に推進しています。
保存期慢性腎臓病患者や透析患者における全身性動脈硬化や血管石灰化に対する集学的治療や再生医療にも取り組んでおり、ベッドサイドの診療から先進医療の推進、また学会や研究会での発表や論文投稿による情報発信にも力をいれています。
急性期医療から3本柱(血液透析・腹膜透析・腎移植)の腎代替療法まで、また実臨床の診療から臨床研究まで、腎疾患診療を広くカバーしています。腎臓病総合医療センターにおける専門研修の到達目標
- ①専門医として必要な腎疾患患者の身体診察や鑑別診断、検査や治療を適切に行なうことができる。
- ②経験症例のなかから学会発表、論文作成を行い、論理的な思考を行うことができる。
- ③腎疾患を subspecialty として選択する場合、腎専門医として必要な知識・技術を習得し、腎専門医取得のためのカリキュラ ムに準じた研修を平行して履修する。
腎臓病総合医療センターの診療実績 (2020年)
腎生検査 年間 160件
新入院患者数 623人 延べ入院患者数 8,406人 延べ外来患者数 13,834人
血液透析導入患者 64人 腹膜透析導入患者 8人 腎移植手術件数 8人 -
内科専門研修・循環器科重点コース
2019 年の症例数は、冠動脈造影: 2708、PCI: 924、アブレーション: 777、不整脈デバイス(新規): 185、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI): 140、心エコー: 25375 と、いずれも国内有数の症例数を誇ります。常に最先端の治療を学ぶことができる環境です。
当科では、スペシャリストの指導の下、早期から PCI やアブレーションなどの手技に術者として関わることができます。短期間で効率的に多くの症例を経験できるため、循環器専門医のみならず心血管インターベンション治療学会専門医・不整脈専門医などの取得にも有利です。
心臓疾患について幅広い知識の獲得とより多くの症例数を経験したい方、様々なカテーテルインターベンションを極めたい方、学会専門医などの資格を取得したい方、学会発表や論文作成を目指したい方など、様々な要望に対応して経験豊富な上級医が指導いたします。
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内科専門研修・消化器科重点コース
総合内科、放射線治療センター、外科、救急部などと密に連携をとることで、患者さんに対して迅速かつ最善の医療を提供することを目標としています。研修では豊富な症例と高度な医療設備のもとで、消化器病(消化管、肝胆膵)の診断、治療および内視鏡診断、内視鏡治療法や各種画像診断能力を身に付けることができます。また、将来総合内科医や救急医として進む予定の先生も、総合内科?救急部と連携しニーズに合わせたテーラーメイドのカリキュラムを組む事ができます。
消化器病センター専門研修の到達目標
- ① 消化器疾患患者の医療面接、身体診察を適切に行なうことができる。
- ② 診断に至る検査を適切に組み立て、検査結果を自分で判断し、治療方針を組み立てることができる。
- ③ 学会発表、論文作成の方法を学び、医学の向上に努めることができる。
消化器病センターの診療実績(2020年度)
入院 1,140人/年 外来 14,608人/年
上部内視鏡検査 8,472件 下部内視鏡検査 3,797件
内視鏡的超音波検査 303例
内視鏡的粘膜切除術 1,419件 内視鏡的粘膜下層剥離術 83例
内視鏡的逆行性膵胆管造影検査 507例 消化管ステント留置術 297例
胃食道静脈瘤治療 39例 肝がんラジオ波焼灼療法 15例 -
内科専門研修・血液内科重点コース
血液内科は分子標的薬をはじめとして非常に2000年以降の治療の進歩が速い領域です。患者さんも寛解して通常の生活を送りながら治療を続けるかたが多くなりました。患者さんは長期生存されることが多くなり他疾患も合併してくることから、全人的に患者さんをみることが求められます。一度は死を考えるという患者さんも多く、それらの精神的な面をサポートすることでより深い信頼関係が生まれる科だと思います。また当院の特徴として全国でも10本の指にはいるくらいの多種類の血液疾患の患者さんが来院され、経験値が上がります。救急が多いこともあり、初診から血液疾患を診られることも多いです。
血液内科専門研修の到達目標
まずは血液疾患に苦手意識を持っている人も多いと思いますが、どのように診断していくのか、そのキーポイントとコツ、その過程を学ぶこと、フローサイトメトリーなどの特殊な検査の読み方。そして主に骨髄抑制が強くくる化学療法の患者さんを、症状を予測しながら診るという診療を学びます。免疫抑制から通常の経過とは違う感染症治療(診断から抗生剤まで)を経験出来ると思います。骨髄検査の症例も多いので、自分の症例のスライドを検鏡します。
血液内科の診療実績(2020年度)
悪性リンパ腫119件 急性骨髄性白血病30件 急性リンパ性白血病9件 慢性骨髄性白血病9件
慢性リンパ性白血病11件 骨髄異形成症候群37件 多発性骨髄腫40件 再生不良性貧血11件
特発性血小板減少性紫斑病13件 -
内科専門研修・呼吸器内科重点コース
呼吸器疾患は、細菌やウイルスによる肺炎、気管支喘息などのアレルギー性疾患、喫煙関連の慢性閉塞性肺疾患(COPD)など一般内科でも扱う疾患から、肺がん、悪性胸膜中皮腫などの腫瘍性疾患、間質性肺炎(肺線維症)などのびまん性肺疾患、結核などの感染性疾患、気胸・胸膜炎などの胸膜疾患など専門性の高い疾患まで、また、救急および集中治療を要する急性疾患から在宅医療を含めた慢性疾患まで非常に幅広く、その診断・治療方法も、多岐に渡ります。
呼吸器内科専門研修の目標
- ①呼吸器疾患の病態の把握とエビデンスを元に、適切な診療を実践する
- ②血液ガス分析、胸部画像診断、呼吸機能検査などを理解する
- ③胸部聴診法、胸腔ドレーン管理、気管支鏡検査、胸腔鏡検査など手技を習得する
呼吸器内科の診療実績(2021年度)
- ・入院患者数 年間500例程度
- ・気管支鏡検査 年間250~300例程度
- ・局所麻酔下胸腔鏡検査 年間30~40例程度
- ・新規肺がん薬物療法導入 年間80例程度
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湘南鎌倉総合病院

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