1. TOP
  2. 研修情報を探す
  3. 湘南藤沢徳洲会病院 湘南藤沢徳洲会病院 初期臨床研修プログラム
湘南藤沢徳洲会病院

市中病院

湘南藤沢徳洲会病院

しょうなんふじさわとくしゅうかいびょういん

湘南藤沢徳洲会病院 初期臨床研修プログラム

下記ボタンから申し込むと、施設へ連絡が届きます。

更新日:2021/11/13

同期は宝物。皆で支えあって2年間の研修に臨みます (2020年度入職者は男性12名、女性3名、2019年度入職者は男性8名、女性6名)
毎年10名を超える医師を外部から招聘
隣接する公園からの風景
入職オリエンテーション(縫合実習)
入職オリエンテーション(エコーの使い方)
入職オリエンテーション(クロスマッチ)
入職オリエンテーション(ACLS講習)
入職オリエンテーション(打撲骨折の固定法)
入職オリエンテーション(医師の心得)
毎週水曜日のお昼はコアカンファレンス お昼ご飯を食べながら上級医からのレクチャーを受けます
地域研修:鹿児島県奄美市
地域研修:鹿児島県奄美市
地域研修:山形県新庄市
隣接するショッピングモールは、神奈川県内で2番目の集客規模 (東京ドーム3.6個分の大きさ)
海までは約2.5km。他職種の方とビーチBBQをやることも
病院は築7年目。JR東海道線辻堂駅から徒歩5分の立地
ERでの研修。他職種との垣根が低いのも当院の特徴です。
外科ローテーター。女医も多数
内科専攻医(8名)や外科専攻医(常時2-4名ローテート)からも屋根瓦教育が受けられる
やる気があれば、学会発表も可能!

病院の早見表はこちら!

  • 指導医数(2021年度時点)

    79名

  • 初期研修医(2021年度時点)

    30名

    卒後1年次 15名

    卒後2年次 15名

  • 給与

    卒後1年次(月給/年収)
    月給 300,000円/年収 7,260,000円

    卒後2年次(月給/年収)
    月給 320,000円/年収 8,520,000円

    詳細はこちら

  • 当直回数

    1年次 8回/月
    2年次 8回/月

採用関連情報

  • 病院見学実施日

    随時

  • 採用予定人数

    15名

  • 昨年度の受験者数

    40名

  • 試験日程

    第1回 2021年7月25日(日)締切 / 7月19日(月)必着
    第2回 2021年8月15日(日)締切 / 8月9日(月)必着
    第3回 2021年8月22日(日)締切 / 8月16日(月)必着
    第4回 2021年9月 4日(土)締切 / 8月30日(月)必着

この研修プログラムの特徴

当院では年間を通じて夜間救急当直を義務付けており、1次~3次救急の全てをカバーし、他の2年間とは比べ物にならない多種多様な救急症例を経験できます。研修は他院と比較してもハードな研修の部類に入りますが、研修修了時には自分に力が付いたことを確実に実感できるでしょう。常に患者さまのことを第一義に考え、人間愛を持ち、自然に「医療」を実践できるような臨床医こそが、我々の目指す理想像です。そういった理想的な医師を数多く世に送り出すことが、当院の使命と考えています。

研修病院タイプ
基幹型
URL

https://shonan-doctor.jp/

こだわりポイント

  • 症例数が多い

    年間約10,000件の救急搬送の1stタッチは治療介入も含め初期研修医が行うため、研修医のうちから主体的に働くことができます。

  • 福利厚生が充実

    立地と給料が抜群。家賃補助もあります。充実した湘南ライフを送るなら当院へ。

  • 手技に積極的

    過去には2年間で132件の外科オペレータをした研修医も。早く成長したい人に向いています。

  • 施設設備が充実

    新築移転から7年。設備はきれいで充実。院内にローソンとタリーズもあります。

湘南藤沢徳洲会病院 初期臨床研修プログラム

走行守そろった医師の基礎を育成する、Generalist育成プログラム

4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
1年次GM(総合診療内科)内科選択外科ER(救急総合診療部)産婦人科麻酔科
2年次GM(総合診療内科)ER(救急総合診療部)僻地離島研修(奄美諸島・山形等)小児科精神科選択科目(4ヶ月)
  1. 1年次
  1. 4月
  2. 5月
  3. 6月
  4. 7月
  5. 8月
  6. 9月
  7. 10月
  8. 11月
  9. 12月
  10. 1月
  11. 2月
  12. 3月

GM(総合診療内科)

内科選択

外科

ER(救急総合診療部)

産婦人科

麻酔科

  1. 2年次
  1. 4月
  2. 5月
  3. 6月
  4. 7月
  5. 8月
  6. 9月
  7. 10月
  8. 11月
  9. 12月
  10. 1月
  11. 2月
  12. 3月

GM(総合診療内科)

ER(救急総合診療部)

僻地離島研修(奄美諸島・山形等)

小児科

精神科

選択科目(4ヶ月)

スケジュールを

診療科に関係なく2年間を通じてER当直に入る。
三重大学とたすきがけプログラムを組んでおり、年3~5名(3~8ヶ月間)を受け入れしている。

研修環境について

在籍指導医(2021年度時点)
合計 79名

多岐にわたる
在籍初期研修医(2021年度時点)
合計 30名

卒後1年次の初期研修医数
15名(男性 13名:女性 2名)
主な出身大学
札幌医科大学, 北海道大学, 弘前大学, 埼玉医科大学, 東京大学, 聖マリアンナ医科大学, 北里大学, 東海大学, 信州大学, 香川大学, 産業医科大学, 琉球大学

卒後2年次の初期研修医数
15名(男性 12名:女性 3名)
主な出身大学
札幌医科大学, 福島県立医科大学, 群馬大学, 獨協医科大学, 横浜市立大学, 神戸大学, 岡山大学, 島根大学, 産業医科大学, 琉球大学, その他

卒後2年次初期研修医:センメルワイス大学(ハンガリー)
在籍専攻医・後期研修医(2021年度時点)
合計 14名(男性 8名:女性 6名)

主な出身大学
札幌医科大学, 北海道大学, 岩手医科大学, 秋田大学, 群馬大学, 杏林大学, 東京医科歯科大学, 東邦大学, 日本大学, 聖マリアンナ医科大学, 信州大学, 金沢医科大学, 富山大学, 福井大学, 岐阜大学, 島根大学, 愛媛大学, 鹿児島大学, 琉球大学

他の施設からの受入れ多数あり。
当直体制
対応医師数
研修医 8名、研修医以外の当直医 10名
開始時期
4月第2週

内科・外科は1st、2nd体制で指導医・後期研修医が当直。当直者が不在の各専門医とはオンコールで24時間フォロー体制。
カンファレンスについて
国内外問わず、院外講師を招いてのカンファレンスを毎年12回ほど開催。
毎週月曜日・水曜日・金曜日は研修医向け院内カンファレンスを行っている。
カンファレンスの総数は年100を超える。
協力型施設
湘南鎌倉総合病院、藤沢市民病院、北里大学、聖マリアンナ医科大学等
研修修了後の進路
当院、市中病院、大学病院など多数。海外(主に米国)の医師免許取得OBは6年間に5名を超える。

給与・処遇について

給与
卒後1年次(月給/年収)
月給 300,000円/年収 7,260,000円
卒後2年次(月給/年収)
月給 320,000円/年収 8,520,000円

年収金額は賞与と手当を含んだ大凡の金額です。
その他賞与あり、時間外手当あり
【賞与】1年次:400,000円、2年次:640,000円
医師賠償責任保険
施設にて加入
宿舎・住宅
法人契約物件あり。家賃の半額は病院負担(上限50,000円)
社会保険
社会保険含む、各種保険あり。
福利厚生
職員互助会あり(院内部活:野球、ソフトボール、バレーボール、サッカー、フットサル、バドミントン、マリンスポーツ、テニス、英会話等多数。)
家賃補助あり。車通勤可。
学会補助
当院規定に応じる。例:海外での学会への参加(約30万円)を当院で負担。
当直回数
1年次 8回/月
2年次 8回/月

当直料
1年次 25,000円/回
2年次 30,000円/回

休日・有給
有給休暇あり
1年次:10日間 
2年次:11日間
※繰り越し可能。2年間で合計21日間付与

病院見学・採用試験について

病院見学
病院見学実施日
随時

事前にホームページからお申し込み下さい。
https://shonan-doctor.jp/
試験・採用
試験日程
第1回 2021年7月25日(日)締切 / 7月19日(月)必着
第2回 2021年8月15日(日)締切 / 8月9日(月)必着
第3回 2021年8月22日(日)締切 / 8月16日(月)必着
第4回 2021年9月 4日(土)締切 / 8月30日(月)必着
選考方法
面接、小論文
採用予定人数
15名
昨年度の受験者数
40名
応募関連
応募書類
1. 臨床研修志望願書【履歴書】(手書き・指定様式)
2. 志望理由書「志望理由と自己PR等」
(書式不問1000文字程度、PC記入、横書き推奨)
3. 小論文
テーマ「医師としての自分の将来像と初期研修で得たいもの」
(書式不問1000文字程度、PC記入、横書き推奨)
4. 健康診断書(書式不問)
5. 成績証明書
6. 大学卒業見込証明書もしくは大学卒業証明書(国試合格見込者のみ)
(7.医師免許証取得者は医師免許証)

詳細:https://shonan-doctor.jp/junior/guideline/

応募連絡先
福岡、氏家、杉本
TEL:0800-888-6201(フリーダイヤル) ※年度により2次募集を行っています。その際、ご応募はお時間を問わず受付致します。
E-mailshonan-doctor@tokushukai.jp

医学生の方へメッセージ

研修医の声(内科後期研修医:初期研修修了者 堀内 滋人)

  • 後期研修医堀内 滋人
  • 出身大学:愛媛大学

医療を実践し医学を学ぶ研修。当院の研修を一言で言えばそんな研修。

研修病院を決める際に、「症例数」と「勉強時間」という、相反しやすい指標が挙げられる。

「勉強」という視点から見ると、カンファレンスの数も質も十分以上と言える。朝出勤すると医局の入り口にカンファの予定が張り出されているが、しばしば把握しきれない程の数になる。あの、感染症の某先生や、診断学の神こと某先生など、質をとってもピカイチである。
「症例数」という点では、言うまでもなく十分以上にある。ただし、いわゆる屋根瓦方式の歴史は長いため、症例の海に溺れることはなく、 症例のシャワーを気持ちよく浴びることが出来る。

医療を実践し医学を学ぶ研修。当院の研修を一言で言えばそんな研修。

症例一例一例に入魂していき、一つ一つ問題を解決して行くことで着々と成長していく。経験が学習を呼び、学習が経験を呼ぶ。経験のない知識は、実のならない種になる。収穫はない。当院の研修では、種は必ず実になり、実が種を生む。

一日の研修スケジュール例
7:00
IN-OUT (引き継ぎカンファ)
7:30~
GrandRounds(全医師カンファ)
8:30~
回診
12:00~
コアカンファ(初期研修医向けランチョンカンファ)
13:00~
チーム内カンファ
15:00
処置・検査
16:30
IN-OUT カンファ
18:00~
ワシントンマニュアル
19:00~
カルテ記載
20:00ないし21:00
帰宅

OBの声(2006年度生) 青柳 有紀

  • 米国内科専門医、米国感染症専門医、米国予防医学専門医青柳 有紀
  • 出身大学:群馬大学

 歴史や伝統というものは連綿と受け継がれるもので、北米で臨床教育を受けた若手の指導医たちが中心となって立ち上げた旧茅ヶ崎徳洲会総合病院(現湘南藤沢徳洲会病院)には、地域に根ざした市中病院であるにもかかわらず、常に「世界」につながっている機運が存在してきたように思います。事実、これまでに実の多くの海外で活躍する医師たちが、この病院から巣立って行きました。かつて国連職員として南部アフリカでHIV対策に従事したことがきっかけで「世界で通用する感染症医」になることを志した自分にとって、どこかで世界とつながっていることを実感できる環境で、医師としてはじめのトレーニングを受けることは、とても意義のあることだと考えていました。

 私が初期研修を開始した当時、現在でも全米トップの呼吸器専門病院であるコロラドのNational Jewish Healthで活躍された塚本玲三名誉医院長や、カナダの名門・マギル大学で研鑽を積まれた田村泰名誉医院長に指導していただきました。また、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のローレンス・ティアニー先生をはじめ、北米の偉大なclinician-educatorたちから幾度となく教えを受ける機会にも恵まれました。私の恩師である青木眞先生(米国感染症専門医)から初めて指導していただいたのも、旧茅ヶ崎徳洲会総合病院です。

 そんな旧茅ヶ崎徳洲会総合病院を受けつぐ湘南藤沢徳洲会病院の根底にある理念は、徳洲会の創立者である徳田虎雄先生の「命だけは平等だ」という理念に他なりません。しかし、この崇高な理念を実践するためには、医師として、あらゆる意味で強靭でなくてはなりません。様々な問題や疾患を抱える患者さんたちに寄り添い、正確な知識に基づいて診断し、適切な治療を行う能力が必要です。どんなに知識があっても、それだけでは不十分です。必要な手技を確実ににこなす技術もなくてはならない。常にチームの一員として働くことも学ばなくてはなりません。年次が進めば、後輩たちに教えることも求められます。いくつもの課題を、大きなプレッシャーの中で、常に高いレベルでこなせなくてはなりません。

 そんな医師としての強靭さを自分に求めて、かつての私は旧茅ヶ崎徳洲会総合病院に入職しました。それから10年以上がたち、この間、私は北米、アフリカ、オセアニアで、一人の日本人内科医として活動してきました。自分のフィールドは、まだまだ広がっていきそうな気がします。理想の初期研修をこの病院に求めた自分の判断は正しかったと思います。

さらにメッセージを見る

OBの声(2013年度生)三上 敬文

  • 当院OB三上 敬文
  • 出身大学:順天堂大学

 研修医にとっていわゆる「忙しい病院」と謳われている当院。その忙しさは単に雑務で忙しいだけではありません。患者さんの診断・治療面から答えのない社会的側面まで自分で考え、上級医と相談して方針を決定できます。ここは上級医・コメディカルの方々から1人の研修医というよりも1人の医師として扱ってもらえ、医療を実践できる場所です。そのための症例数、フィードバックは言わずとも知れず十分にあります。また、ひとつの大きな特徴として院内の雰囲気の良さがあり、患者さんを良くしたいという同じ方向の大きなベクトルを持っているためか協力も十分でとても働きやすいと思います。

 「最高の名医とはどんな名医よりもその場にいる医者のこと」という思いを胸に、たくさんの患者さんの役に立ってみませんか。たくさんの患者さんが救急搬送されてきますが、そのすべてを自分で診てみませんか。自分がやらずとも他の誰かがやる、それならばそのチャンスを一緒に、自分達の手で掴みませんか。

OBの声(2009年度生)川上 暢子

  • 川上 暢子
  • 出身大学:札幌医科大学

 最初は、右も左もわからない全くの手探り状態から始まった。まず、基本的用語がわからない、物品の名前も場所もわからない、カルテ上での指示の出し方もわからない。仕事を一つ進めるのにも時間がかかり、しかも不完全。Poor。

 屋根瓦式教育体制の中、直接指導するJ2の先生は多くの担当患者さんの病態・最新の検査結果を把握しており、手技も正確にこなしていく。現状の自分の姿からはあまりに遠く、大きな山のような存在。一年後にそこへ到達できるのかと不安を抱えながらも、目の前に次々と出てくる課題に必死で対応する日々。一つ出来るようになったかと思うと、新しく出来ない事が出現している。

 いい同期に恵まれ、お互い愚痴を言い、楽しく研修医している。J2・上級医の先生方も、仕事内外で垣根が低く多くを支えて頂いている。また、コメディカルの方々との距離が近く、密やかに支えて頂き励まして頂いている。最初にこの病院に惹かれた要因である「全体の仲の良さ・雰囲気の良さ」を新めて実感する。
 医局のおやつでエネルギーを補充して、また病棟へ駆けて戻り、PHSに明るい声で対応する日常が始まっていく。
 半年が過ぎ、遠く高い山であったJ2の先生に少しずつ近づいて、せめて山の麓に到達出来たのか。麓から新ためて見上げると、むしろ高さが身にせまり来る。頂は果てしなく高い。白衣のポケットにおやつを忍ばせ、山へと向かおう。

OBの声(2005年度生) 野田 一成

  • Raffles Medical Hanoi医師 総合内科・呼吸器専門医、ベトナム社会主義共和国内科医師野田 一成
  • 出身大学:山口大学

旧茅ヶ崎徳洲会総合病院(現湘南藤沢徳洲会病院)に私が惹かれたのは、教え好きの指導医が大勢いたことと、断らない救急に魅力を感じたからです。成書を読んだり第一人者から技術を学んだりすることは勿論大切ですが、日々の疑問を解決できるのは、身近な先輩達からの学びです。先人から学び、その知識や技術を後輩へ受け継ぎたいと考えている医師達が、この病院には大勢います。研修では日々刺激を受けることができるでしょう。断らない救急の利点は、多くの救急患者を診療し救うことができることだけではなく、地域の疾病構造をありのままに体感できることにあります。少子高齢化や交通事故、虐待など様々な社会問題が救急の現場に持ち込まれ、ERで目にする事実は社会の縮図そのものなのです。救命や治療という枠にとらわれず、社会全体を俯瞰することのできる、極めて貴重な研修を受けることが可能です。受け入れ患者を選択している医療機関では決して経験できない貴重な時間です。

 私は今ベトナム・ハノイで、呼吸器の専門分野だけでなく、小児から大人まで幅広く診る救急総合診療に携わっています。専門の枠を超えた医療を今も継続できているのは、頼もしい同期や先輩後輩達と切磋琢磨した研修医時代が礎になっているに違いありません。どのような道に進むのであれ、初期研修での自らの努力や経験がその後の医師人生に大きく影響すると感じています。私にとって旧茅ヶ崎徳洲会総合病院での研修は、理想の2年間でした。

OBの声(2006年度生) 樋口 雅也

  • 南イリノイ大学医学部 地域家庭医学科 助教樋口 雅也
  • 出身大学:名古屋市立大学

臨床研修では様々なことを体験し、学び、感じた日々でした。まさに体と頭と心のすべてをフルに使った研修です。何かのきっかけでその当時の光景が鮮明に蘇ることもよくあります。もちろん湘南で出会った人々や茅ヶ崎の海、美味しい魚介類も忘れられません。

この研修を通して得たものは数えきれませんが、いくつか紹介したいと思います。

今、何が出来ないかを“実感”
研修医の時、とくに初期研修医の時は自分が“何が出来ないか”の境界線を意識することが大切だと教わりました。
なぜなら、出来ないことが分かることこそ、出来るようになる、ということです。

年齢、性別、社会的背景、急性疾患から慢性疾患、重症度も様々な患者さんを担当させていただきました。その中で、大切な病歴や身体所見の見逃し、薬の選択や組み合わせ、追加・終了のタイミング、退院後のフォロー、患者・家族の心や介護サポートなど知らないこと、出来ないことに毎日のように遭遇しました。グラム染色も初めは全く上手くいきませんでした。指導医や後期研修医の先生方は、目の前の“できなかった”ことを“できる”ようにする積み重ねを様々な形で支えてくれていました。出来ないこと・やり方を知っている、で立ち止まらせないのです。“できる”もしくは“誰かに助けてもらえばできる”ということを繰り返し、実感することが、成長する上で大切だと教えてもらいました。意識の上でも学生から医師へのステップを上がった瞬間の1つではないでしょうか。指導医としても常に心がけている湘南での学びです。

ミスをなくす工夫や努力が大切
初期研修は様々な理由で忙しい、ミスもしょうがない、と感じることが多いかもしれません。
ただ患者さんは病に倒れる時を選ぶことは出来ませんし、担当する研修医を選ぶことが出来ないことがほとんどです。
湘南の初期研修では多くの患者さんを担当させていただく中で、ミスをなくすこと、安定したパフォーマンスをキープすること、そのために自分に合う方法を考える事が大切だと学びました。

忙しかった当直の後に、様々なミスが待ち構えています。
頭のなかで一人の患者さんの情報が他の患者さんの情報と混ざってしまい、判断を誤りそうなことが何度もありました。心の余裕が無いので感情的に対応してしまうこともあったかもしれません。心も感情のコントロールも未熟でした。

そこで感染症の青木眞先生が紹介してくださった熱型表をヒントに、時系列で日々のイベント・To Do Listを確認できるようにしました。
また症例の記録やログをつけるときに、自分の感情面での振り返りもするようになりました。
大変な時に全速力で走れるようにするだけではなく、心も頭も体も安定して研修することの大切さを学んだのがこの時です。
安定が信頼に繋がることで、米国での家庭医レジデンシーも充実したものになったと思います。

湘南のスタッフの方々との再会 ~10年という時を経て~
日本への一時帰国時に講演、教育回診、他職種レクチャーの機会を何度か頂きました。
当時の指導医、研修医の先生方、お世話になった看護師、リハ部門のスタッフが暖かく迎えてくれます。

病院も移転し、屋上から見える湘南の景色も変わりました。
その中で、新研修医と当時の人達が共に働く姿を見るのはとても新鮮で、嬉しく思えました。
研修プログラムを続けること、支え続けてくださるスタッフみなさんの大切さも教えてくれました。

OBの声(2009年度生)加藤 大貴

  • ウィスコンシン医科大学総合内科 ホスピタリストフェロー加藤 大貴
  • 出身大学:熊本大学

元々渡米して総合内科・医学教育を学ぶことを目標として掲げていましたが、限られた研修期間で総合診療医としてより幅広い経験をするため、内科・救急・離島僻地医療の研修が魅力的な茅ヶ崎(現 湘南)徳州会病院を選びました。忙しい研修の中、USMLEや英語の事など研修以外の時間を作るのも大変でしたが、その分とても充実した時間を過ごせました。

米国内科研修中も、茅ヶ崎(現 湘南)で研修して本当に良かったと思うことが度々ありました。その中でも一番感謝しているのは、研修中に築かれた医師としての基礎です。厳しい環境の中でも一人一人の患者から学ぶ姿勢を持ち、患者・医療チームスタッフへの尊敬を忘れず、下の研修医の指導も大事にする。息抜きや他の勉強もするため、自然と時間の管理への意識も高まります。米国に来てから、こういった能力はどんな環境でも生きるものなのだと改めて実感しました。そして、この当たり前のような医師としての態度:プロフェッショナリズム、メンタリティー、レジリエンシーを教えることは容易ではありません。

茅ヶ崎(現 湘南)には、医療チームスタッフからの暖かい信頼とロールモデルとなる上級医に支えられて、研修医がそれらの医師としての重要な能力を体得できる文化がありました。米国内科研修終了の直前、3年間指導してくれた外来の先生から「君はどこに行ってもやっていけるから大丈夫」と別れの言葉を頂きました。いかにもアメリカ人らしいフレーズだと軽く聞き流していると、それを汲んだように「本気だ」と念をおされました。奇しくも茅ヶ崎(現 湘南)での卒業式の時に、田村前院長が僕たち研修医に送ってくれた言葉と全く同じものでした。茅ヶ崎(現 湘南)での研修の意義を現した一言だと思います。

日本の卒後教育は新専門医制度を含め大きく変わっていきますが、医師としての姿勢や態度が変わるわけではありません。どこで研修するかも大事ですが、行った場所でどう研修に臨むかの方が重要です。湘南徳洲会病院で研修をされる方には、得難い経験ができることに自信を持って臨んでもらえれば嬉しい限りです。

OBの声(2010年度修了生) 李 相一

  • Assistant professor at the University of Iowa Carver College of Medicine李 相一
  • 出身大学:名古屋市立大学

私は08`より2年間茅ヶ崎徳洲会病院(現湘南藤沢徳洲会病院)の救急総合診療部研修をし、その後ミネソタ州メイヨークリニックで救急医学研修と修士号を取得し、今年からアイオワ大学救急部にて教員としてのキャリアーを積んでいくことになりました。湘南にいた頃を振り返ってみると、前救急部部長の北原浩先生や現在のプログラム責任者の日比野先生など、経験豊かなスタッフの元で自分の臨床能力を磨く絶好の機会であり、今の自分の臨床の雛形を築き上げたと信じています。現在の日本の専門医制度がめまぐるしく変わっている中、この研修病院ではその後どのような環境でも活躍できる臨床能力が身につく場所であると自信を持って推薦します。

この病院の見学体験記

ブックマークを行うにはログインが必要です

気になる病院・研修プログラムはどんどんブックマークして、
あとから見返して比較したり、必要なときに行動できるようにしておこう!
このサイト上から資料請求や問合せが可能です。

まだ民間医局レジナビ会員でない方はこちら