地方独立行政法人 奈良県立病院機構 奈良県総合医療センター

この研修プログラムの特徴

a. 外科医としての総合力を高める
「医の心と技を最高レベルに磨き、県民の健康を生涯にわたって支え続けます」との奈良県総合医療センターの基本理念にのっとって、低難度から中・高難度手術まで多数の執刀経験が得られる指導体制を整えています。研修初期 から目標とするサブスぺシャルティを意識しつつ、外科専門医研修を行うことができます。

b. 術者として多くの手術経験をつむことができる
奈良県総合医療センターは高度医療を担う病院として、多くの専門的手術をおこなっていると同時に、地域に密着した市民病院としての性質も有しており、悪性腫瘍の切除、心臓手術などの専門的疾患のみならず、胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術、虫垂炎やそけいヘルニア、肛門疾患、急性腹症の緊急手術、下肢静脈瘤手術、救急外来での縫合などの外傷処置などの一般外科疾患も多数扱っています。このため、高度な手術から一般外科、緊急対応まで、オールラウンドな外科医師になるための修練が可能であるとともに、術者として多くの手術経験を積むことができます。

c. 充実した最新の手術設備
奈良県総合医療センターでは消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺外科を中心に、外科研修のNCD登録で年間1500例を超える外科手術を行っております。ハイブリッド手術室、手術支援ロボットダヴィンチなどの手術機器をはじめとする手術環境は最新設備となっており、手術を経験するにはきわめて恵まれた環境にあります。 また。手術のモニター機能も充実しており、若手外科医が画像で手術を学ぶための設備も充実しております。

d. 専門性の高い指導医陣
外科各サブスぺシャルティ領域の最先端の治療を行っており、日本肝胆膵外科学会高度技能指導医・専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医を含む多数の指導医が丁寧に指導します。ロボット支援下の消化器外科手術も、専門施設として多数行っています。ロボット支援下膵頭十二指腸切除は2020年の保険収載と同時に、関西で初の健康保険適応下実施施設として承認されております。

e. 女性医師支援
当施設からは多数の優秀な女性医師を輩出しております。病院保育所設備があり、当然のことながら産休や育休を取りながら、育児をしながらの外科研修が可能です。性別にかかわらず就業・キャリア形成ができるよう取り組んでいます。女性医師にとって外科は適性の高い診療科であると考えています。