新潟市民病院

この研修プログラムの特徴

内科専門医の関わる現場は多岐にわたり、地域医療における内科領域の診療医（かかりつけ医）、内科系救急医療の専門医、病院での総合内科（Generality）の専門医、総合内科的視点を持ったSubspecialist等、必要に応じた可塑性のある幅広い役割を果たせる内科専門医を育成するプログラムです。

本院プログラムの特性
１） 本プログラムは、期間３年コースと４年コースの２つがあります。３年コースは、新潟県新潟医療圏の中心的な急性期病院である新潟市民病院を基幹施設として、新潟医療圏を共有する新潟南病院と木戸病院、および新潟大学医歯学総合病院、さらに近隣の下越医療圏に属する新潟県立坂町病院を連携施設とし、研修期間は基幹施設2年間＋連携施設1年間の３年間となります。４年コースは、新潟県地域枠専攻医のみを対象とし、前期２年間を連携施設である中越医療圏の厚生連長岡中央総合病院、または上越医療圏の厚生連上越総合病院で専攻医プログラムを行い、後期２年間を基幹施設の新潟市民病院で行います。
２）基幹施設である新潟市民病院は新潟医療圏の中心的な急性期病院であり、地域の病診・病病連携の中核です。地域がん診療連携拠点病院、地域 医療支援病院、エイズ治療ブロック拠点病院の指定も受けています。当院の特徴として、3 次救急を含む救急患者の豊富さがあります。救命救急、ならびに循環器病・脳卒中の両センターを併設しており、約 20 名のセンター所属医師が常勤して、専攻医の指導に当たります。また、総合診療内科、緩和ケア内科もあり、希望により指導を受けることもできます。
３）本プログラム２年修了時で「研修手帳（疾患群項目票）」に定められた70 疾患群のうち通算で、初期研修中の症例と併せて 56 疾患群、150症例以上を経験することを目標とし、専攻医登録評価システム（J-OSLER）に登録していきます。そして、内科専門医ボードによる評価に合格できる 29 症例の病歴要約作成のお手伝いをします。
４）基幹施設である新潟市民病院での２年間と連携施設での１年間（専攻医３年修了時）で、「研修手帳（疾患群項目票）」に定められた 70 疾患群のうち少なくとも通算で 56 疾患群、160 症例以上を経験し、J-OSLERに登録完了します。理想的には、「研修手帳（疾患群項目票）」に定められた 70 疾患群、200 症例以上の経験がクリアされ、経験を積めるお手伝いをします。
５）４年コースは４）で記したように前期２年間の連携施設で同じ目標で行いますが、不足症例は後期 2 年間の新潟市民病院で達成します。