秩父市立病院

この研修プログラムの特徴

ちちぶ医療圏の面積は埼玉県全体の約4分の1（23.5％）を占めていますが、人口は県人口の約1.4％に留まっています。秩父医療圏の西南北の境界は奥深い山間部であり、医療資源に乏しい地域の為、当院を中心に、地域の病院や診療所の医師やメディカルスタッフが連携協働して、地域の医療を支えています。秩父地域では、高齢化が進み、高齢者の慢性疾患をはじめ健康にかかわる諸問題について適切な初期対応等を行う医師の育成が最優先課題となっています。
そこで当院では、1市4町の行政機関と地域の5病院、および秩父郡市医師会などからなる『ちちぶ医療協議会』と連携協働して、当院が基幹病院となって総合診療専門医養成プログラム「ちちぶ」を作成し、地域で総合診療専門医を育てる取り組みを開始しました。総合診療専門医の養成は、総合診療専門医の質の向上を図り、以て、国民の健康・福祉に貢献することを第一の目的とします。
こうした制度の理念に則って、総合診療専門医養成プログラム「ちちぶ」は病院、診療所などで活躍する高い診断・治療能力を持つ総合診療専門医を養成するために、院内外の専門各診療科と連携協働し、全人的医療を展開しつつ、自らのキャリアパスの形成や地域医療に携わる実力を身に着けていくことを目的として作成しました。当地域に居住する住民、各種団体、ボランティアや当院の全職員などの理解と協力のもとで研修できる環境を整えています。

１地域の医療を支える幅広い診療能力が習得できる（病院の救急医療から地域の在宅医療まで）
２豊かな研修資源と医師育成の実績（地域の基幹病院、地域包括ケア、診療所研修）
３研修に専念できる身分設計と研修環境（3年間一貫した身分で、秩父地域内で研修）