市中病院
長野県厚生農業協同組合連合会長野松代総合病院
ながのまつしろそうごうびょういん
8名
0名
卒後4年次 0名
卒後5年次 0名
3回/月
随時
2人
プログラムを展開する場や医療施設の地域背景や特長
長野県長野市は善光寺平を中心として周辺に標高1000メートルを超す山間地を有する、人口約39万人の地方都市である。東京からは新幹線で1時間45分とアクセス良好である。JRや私鉄、国道などに沿って比較的平均人口年齢の若い住宅密集地があるが、周辺地域においては、山間地であることもあり、過疎化と高齢化が深刻に進んでいる。市平均高齢化率は24.5%、ほぼ全国平均と同じである。
総合診療研修Ⅰ
総合診療研修Iを行う信州新町は、市街地より車で30分ほど山間地に入った西山といわれる地域にある人口5000人の地域である。周辺にある、大岡・信更・小川・中条などのへき地地域の中心地であるが、信州新町自体も高齢化率が40%を超しており、スーパーも町内に1つであるなど、生活基盤は限界集落に近いものがある。この町には医療機関は開業医診療所1か所と新町病院の2つしかなく、病床は新町病院にしかないため、新町病院は地域の砦として重要な役割を担っている。
同じく総合診療研修Iを行う、上水内郡飯綱町は、長野市の北隣に位置し、第一次産業(農業)を中心として、農産物(米・リンゴ等)生産を行っており、人口12,000人弱、年少(0-14歳)人口8.6%、老年(65歳以上)人口46.4%の地域である。飯綱町立飯綱病院は、同敷地内の健康管理センター(町保健福祉課)とともに、町内住民の健康福祉活動・1次診療から2次診療まで総合的に提供している。飯綱町内には、診療所・歯科医院がそれぞれ3か所あり、飯綱病院との綿密な連携のもとで医療を提供している。飯綱町立飯綱病院は161床で、一般病床と療養型病床及び介護病床があり、隣接施設として、長野広域連合が設置している特別養護老人ホームがある。自治体立病院であり、市町村福祉・教育との連携が特徴的である。
総合診療研修Ⅱ
総合診療研修IIを行う長野松代総合病院の位置する松代地区は、長野市の東南部にあり、市街地からは車で30分程度である。松代地区の人口は約2万人、長野中心市街地と比較すると過疎化と高齢化が進んでいる地域で、高齢化率は29.7%である。長野松代総合病院は、長野市東南部と千曲市・坂城町(双方とも南部にある市町村で医療機関が少ない)・真田町の1.5次~2.5次医療を提供する地域中核病院である。整形外科における人工関節置換術など全国的に有名な高度先進医療を提供する一方、高齢者世帯の多い地域がら、複数の健康問題をもつ患者や社会的背景の複雑な患者が多いため、総合的なアプローチを必要とするケースが多い。そのため、当院では、循環器内科・消化器内科・呼吸器内科・神経内科・総合診療科は名称としては独立しているが、実際は総合診療科以外の内科各科も、救急診療・訪問診療・外来診療・入院医療まで幅広く対応し、包括的な医療サービスを展開し、地域の住民生活を支えている。
プログラムの理念、全体的な研修目標
現在、地域の病院や診療所の医師がかかりつけ医として地域医療を支えている。小子高齢化社会の到来とともに、健康にかかわる問題について適切な初期対応を行い、継続的かつ包括的に地域住民の生活を支える医療サービスを提供できる医師が必要となることから、総合的な診療能力を有する医師の専門性を評価するために新たな基本診療領域の専門医として総合診療専門医が位置つけられた。総合診療専門医の養成は以下の3つの理念に基づいて構築されている。
1)総合診療専門医の質の向上を図り、以て、国民の健康・福祉に貢献することを第一の目的とする。
2)地域で活躍する総合診療専門医が誇りをもって診療等に従事できる専門医資格とする。特にこれから総合診療専門医資格の取得を目指す若手医師にとって、夢と希望を与える制度となることを目指す。
3)我が国の今後の医療提供体制の構築に資する制度とする。
こうした制度の理念に則って、長野松代総合病院 総合診療医養成プログラム(以下本研修PG)は、病院、診療所などで活躍する高い診断・治療能力を持つ総合診療専門医を養成するために、ER型救急や急性期各科を有する地域拠点病院の中で、専門各科と協働し全人的医療を展開しつつ、自らのキャリアパスの形成や地域医療に携わる実力を身に着けていくことを目的に創設された。行政および医師会、居住住民、各種団体、ボランティアや当院の全職員などの理解と協力のもとで研修できる環境を整えている。
専攻医は、日常遭遇する疾病と傷害等に対して適切な初期対応と必要に応じた継続的な診療を全人的に提供するとともに、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護、看取りなど保健・医療・介護・福祉活動に取り組み、絶えざる自己研鑽を重ねながら、人々の命と健康に関わる幅広い問題について適切に対応する総合診療専門医になることで、以下の機能を果たすことを目指す。
1)地域を支える診療所や病院においては、他の領域別専門医、一般の医師、歯科医師、医療や健康に関わるその他職種等と連携して、地域の保健・医療・介護・福祉等の様々な分野におけるリーダーシップを発揮しつつ、多様な医療サービス(在宅医療、緩和ケア、高齢者ケア、等を含む)を包括的かつ柔軟に提供
2)総合診療部門を有する病院においては、臓器別でない病棟診療(高齢入院患者や心理・社会・倫理的問題を含む複数の健康問題を抱える患者の包括ケア、癌・非癌患者の緩和ケア等)と臓器別でない外来診療(救急や複数の健康問題をもつ患者への包括的ケア)を提供
本PGでは、経験豊かな資格をもつ指導医が専攻医の指導にあたり、専攻医自らの努力を引き出し、監修することにより、終了後は標準的な医療を安全に提供し、疾病の予防に努めるとともに、将来の医療の発展に貢献できる総合診療医となることを目的としている。また、ワークライフバランスを保ちつつ自己研鑽を継続し、日本の医療や総合診療療育の発展に資するべく、教育や学術活動に積極的に携わることも目的としている将来像である。
少子高齢化の進む地域のため、総合診療の需要は多いです
指導医のサポートの下、主治医として診断・治療に当たります
チームティーチング制
研修責任者は産休・育休経験あり。理解とサポートが充実
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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朝 | 回診 | 回診 ミニカンファ | 回診 | 回診 | 回診 | 回診(当番制) | 回診(当番制) |
午前 | 外来 | ドック | 外来 | 内視鏡(上部消化管) | 外来 | ||
午後 | 外来 | 訪問診療 | 外来 | 胃瘻造設・交換 内視鏡(下部消化管) | 外来 | ||
夕方 | ミニカンファ | ミニカンファ | カンファレンス | ミニカンファ | ミニカンファ |
朝 | 午前 | 午後 | 夕方 | |
---|---|---|---|---|
月 | 回診 | 外来 | 外来 | ミニカンファ |
火 | 回診 ミニカンファ | ドック | 訪問診療 | ミニカンファ |
水 | 回診 | 外来 | 外来 | カンファレンス |
木 | 回診 | 内視鏡(上部消化管) | 胃瘻造設・交換 内視鏡(下部消化管) | ミニカンファ |
金 | 回診 | 外来 | 外来 | ミニカンファ |
土 | 回診(当番制) | |||
日 | 回診(当番制) |
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