長野県厚生農業協同組合連合会長野松代総合病院

長野市松代町は城下町の品格と豊かな自然を併せ持つ街である。ここには古き良き日本人が多く、医療関係者と良好な関係が築きやすい。私は都会の救急病院で初期臨床研修を行った。症例数は多く勉強になったが、凶悪犯罪などで簡単に人命が奪われて虚無感に襲われることや、不適切な救急車利用を繰り返す患者の対応に追われ心が荒むこともあった。以前、大学の恩師に「医師であり続けることは、医師になるよりも遙かに難しい」と言われたが、その言葉を身を以て実感した。現在は雄大な自然（アルプスの山々）・歴史的な名勝（真田の城下町・川中島など）に囲まれ、「人間とは何か」「医師とはどうあるべきか」という原点に立ち返り、日々の診療に携わっている。当院の特徴は医療レベルの高さは当然として、全国的な学会を主催する程の学術面での活躍ぶりが挙げられる。一般の市中病院では日常業務に忙殺され、学会・論文発表などは疎かになりがちだが、当院では医療と医学両面について十分に満足のゆく研修が受けられる。また各科の垣根が低いため、自分の専門科以外にも常に相談できる体制にある。周辺環境は揃っている。医師としての真の実力を付けたい研修医の方には是非当院での研修を検討して頂きたい。