近畿大学奈良病院

皆さんは当院に対してどのような印象をお持ちでしょうか。
大学病院なので白血病の治療や臨床試験ばかりをやっていたり、初期臨床研修医には十分な指導をしてもらえなかったりするのでは、と思う人も多いかもしれません。
確かに当院は救急救命センター（3次救急）やがんセンターなどを有していて、大学病院として専門性の高い医療も提供しています。
しかしその一方で、日常診療で扱う一般的な疾患のほとんどすべてに、約30の診療科が協力して対応しています。
もうひとつの大きな特徴は、当院には学閥がないことです。近畿大学に「入局」するイメージを持ってこられる方もおられますが、当院の医師はさまざまな出身大学と経歴の医師が混在しています。
研修医の構成も、ここ数年を平均すると近畿大学出身者は 60%程度であり、研修が始まってしまえば出身大学など誰も気に留めていません。
また当院の初期研修プログラムは多くの施設と連携しているため、自由選択においては数か月にわたって近畿大学病院（大阪狭山市）などの他施設で研修することも可能です。さらに、2年次の地域医療研修では、北海道（日高）も選択肢に加わりました。
以上の特徴から、後期研修の進路についても幅広い選択肢に関して相談可能です。近畿大学や奈良県立医科大学はもちろん、県内や大阪府の病院とプログラム連携を組んでいるため、指導医の出身大学も含めて、多くの意見を考慮しながら安心して進路を決定できます。
2021年度の初期研修医の数は17名（1年次 7名、2年次 10名）で、熱心な指導医のもと、個々の課題に応じたマンツーマンの指導を受けています。
また当院は、研修環境の充実にも力を入れており、研修医室のある医局棟は建築後まだ10年の新しい建物にあり、１人1台のコンピュータと書籍の予算を提供しています。宿舎は、 病院近くの2LDK から 3LDK の部屋を借り上げており、個人負担は 10,000円です。また、勤務時間によっては朝食や夕食も提供されます。
具体的な研修内容と研修医の生活は、当院ホームページ「研修医の部屋」を見ていただければ知ることができますので、ぜひご覧ください。さらに、病院見学に来ていただければ当院の指導体制と実生活を肌で感じることができると思いますので、お気軽にご連絡ください。上記のような特徴を、きっと理解していただけることと思います。

医師としての覚悟と抱負　～人生初の当直を終えて～

当院では内科当直、救急当直にて研修医がファーストタッチを行います。
初当直の日、苦痛を訴える患者さんを目前にどうしていいか分からず右往左往する中、
2年目研修医の先生がテキパキ対応している姿を間近で見て驚愕しました。
初当直は無力感と悔しさにうちひしがれましたが、
「一緒に今回の病態考えようか」と毎回先輩から丁寧な指導を頂き、自己の成長を感じています。
ここ近畿大学奈良病院は、尊敬できるスタッフの皆様、先輩、同期に囲まれて多くが学べる素晴らしい環境だと心から思います！
初期研修先を決めかねている学生の皆さん、当院で共に働きましょう！