国際医療福祉大学熱海病院

国際医療福祉大学熱海病院のいちばんの特徴は病床数に対し医師の数、特に指導医の先生が多いことだと思います。指導医の先生が多いということは必然的に教わる機会がたくさんあるということです。事実、1ヵ月間働いてみてそのことは多々実感できます。ほとんどの先生が各分野のエキスパートであり、かつ教育に熱心なことがわかりました。研修医のために多くの時間を費やしてくれます。受け持ちの患者さんについて指導医の先生といろいろと話し合うことはとても勉強になります。科の垣根もまったくないので他科の先生にも気兼ねなく質問できます。本人のやる気さえあればどこまでも学べる環境であると思います。そのほかにこの病院の特徴として（1）Common Diseaseを多く経験できる、（2）救急では熱海市だけでなく熱海市近隣の地域までを一手に引き受けているので多くの症例を経験できる。また、週末には観光客がたくさん訪れるため、普段とは違った患者層も診ることができる、（3）太平洋に面した最高のロケーションであり、眺めるだけで癒される、などがあります。日々、患者さん一人ひとりの幸せは何か、患者さんにとって何が大切か、それぞれの患者さんの視点に立った診療のゴールを意識しながら、本当に充実した毎日を送っています。

国際医療福祉大学熱海病院は、総病床数は269床（うち一般病床265床、感染病床4床）と規模は大きくありませんが、内科、外科、産婦人科、小児科などプライマリ・ケアに必要な基本診療科をほぼ網羅した、24時間救急体制の急性期型の総合病院です。「小児医療365日24時間体制の確立」など、地域への貢献に努め、湯河原・真鶴など神奈川県西部を含む、熱海市を中心とした伊豆半島東部地域の中核的医療機関として存在感を深めています。当院の臨床研修は、1学年の定員7名の少数精鋭で実施しています。研修医教育の中味は、大学附属病院でありかつ地域の中核的病院であるという特徴を生かし、基本的な診療能力を修得し、プライマリ・ケアを中心とした全人的医療を学んでいただくことにあり、研修医の方々には単に医療技術の修得のみならず、「医療とは何か」、「病院とは何か」、「病人の心理」などについても学び、「人の一生とは何か」を考えていただきたいと考えています。良い研修医教育を受けた人は臨床教育の最初の体験を一生忘れることはないでしょう。また、この期間の経験が医療人としての人生を決めることにもなる大切な時期であります。相模灘を臨むすばらしい自然環境と良好な人間関係のもとでの研修を受けてみませんか。