順天堂大学医学部附属順天堂医院

他大学出身の自分は、よく「なんで順天堂を研修先に選んだのか」と訊かれます。隣の芝が青く見えたということもあります。しかし、実際に決定した要素としては、（1）指導医がとても熱心、（2）自由選択が8ヵ月、（3）協力病院や症例数が豊富、（4）地理的条件、（5）後期研修へスムーズに進級ができる、（6）他大学出身者でも異なった扱いを受けない、などが挙げられます。現在、研修3年目を迎え、振り返ると外から入局を希望する者に対して非常に間口の広い大学病院だと実感し、充実した研修を送れたと思います。研修先を決定するときは必ずいくつかの病院を見学し、実際に勤務している先生方に話を聞いて、自分が共感できる病院で目標をもって研修することをおすすめします。順天堂は多くの人達と共感を得られる大学病院だと思います。ひとりでも多くの人が順天堂に話を聞きに来てくれることを希望します。

当院では、患者を中心とした臨床医学を重んじ、「名医たらずとも良医たれ」の精神をもって、日本一安全で、日本一のサービスを提供するために、常に優しさと守秘義務を忘れることなく、患者が満足できることを第一の目標としております。「順天堂に行けば病気は治る」、「この病気を本当に治せる医師がいるのは順天堂だ」。これが順天堂に医療を求める患者の声であることを一時も忘れることなく診療・教育・研究に精進しております。心に温もりのある医療を患者に提供しつつ、その医療の質を高い水準に維持し得るのは、学閥と国境を越えた優秀な人材が順天堂に集まってはじめて達成されるものと考えております。皆様が当院で研修される間、多くのすぐれた臨床家、指導者、そして研究者とともに学ばれるものと確信しております。その際、病める方々を癒す最新の医療技術の修得のみならず、「良医となる」ために求められる順天堂の全人的臨床医学を学んでいただきたいと願っております。