【2次募集対策】アンマッチから理想の初期研修病院を見つける方法  

更新日時:2024年9月12日

2次募集とは

2次募集とは、初期研修のマッチング結果が発表された後、1次募集で定員に達しなかった病院が再度研修医を募集するプロセスのことを指します。アンマッチになった場合や希望する病院に入れなかった場合、この2次募集を利用して再度初期研修病院を探し、採用試験を受けることができます。

2次募集成功のためのポイント

1.早めの行動

初期研修の2次募集に成功するためには、早めの行動が非常に重要です。マッチングの結果を確認したらすぐに、2次募集応募の準備に取りかかりましょう。2次募集の空席はすぐに埋まってしまうため、迅速に情報を収集し、自分に合った病院を探すことが求められます。

2.柔軟な対応

理想的な病院が見つからない場合でも、視野を広げることで新たな選択肢が見えてくることがあるため、柔軟な対応が必要です。
例えば、今まで近場の病院にしか目を向けていなかったところを、少し離れた地域の病院にも目を向けてみると、知らなかっただけで、自分の求めている研修が受けられる病院が見つかることがあります。
また、受験するあたり、詳細な募集要項や選考日程など、最新の情報を常に把握しておくことが重要です。

3.前向きな姿勢

過去の結果にとらわれず、前向きな姿勢で取り組むことが大切です。アンマッチが起こっても、それは新たな学びの機会と捉えましょう。
選考プロセスや病院の特徴についてしっかりと理解し、次回のチャンスに備えることで、より自分に合った病院を見つけることができます。
積極的に情報を収集し、各病院に問い合わせるなどの行動を続けることで、成功の確率が高まります。

2次募集応募までの5ステップ

ステップ1 気持ちの整理とマッチング結果の再確認

アンマッチに直面した場合、初めにするべきことは冷静になることです。結果を受け入れ、次のステップを冷静に計画することが重要です。 2次募集への応募を始める前に、まずはマッチングの結果を再確認し、アンマッチになった原因を自分なりに分析することで、2次募集では同じ失敗をしないようにしましょう。

ステップ2 病院選びの基準決め

マッチングの時とは異なり、2次募集では空席になっている病院の中から自分の最大限の希望を叶えられる病院を選択することになります。自分の中で初期研修病院を選択する基準を再度考え直しましょう。また基準には優先度をつけておくと応募する時に迷わずに済みます。

ステップ3 空席情報の収集

アンマッチになった場合、2次募集の空席情報を早めに収集しましょう。各病院のWebサイトや都道府県のWebサイトなどで情報が公開されています。
レジナビWebでも特集ページを設置しますのでチェックしてみて下さい。人気の病院の場合、すぐに枠が埋まってしまう可能性もありますので、マッチング結果発表日に確認することをおすすめします。

ステップ4 病院の選択

ステップ2で決めた基準と照らし合わせて、2次募集している病院を選択しましょう。優先度の高い基準を満たしている病院から順番に応募するのがおすすめです。
空席のある病院に手当たり次第応募をしてしまうと、面接時に志望動機やどのような研修をしたいかなどの質問をされた時に回答が難しくなりますので、面接での受け答えなども見据えて選択していくことが重要です。

ステップ5 選考プロセス

最後に、2次募集の選考プロセスを確認しましょう。必要書類や締切日をしっかり把握し、スムーズに選考を受けられるように準備を進めましょう。各病院によって書類フォーマットや提出方法が決められていますので、直接病院へ問い合わするのが良いでしょう。

各ステップで具体的に行うこと

アンマッチ理由の分析

アンマッチが発生する原因は複数あります。まず、人気のある病院や地域に希望が集中することが一因です。また、希望順位の登録が不適切であったり、登録病院数が少なかったり、現実的でない選択をしている場合もアンマッチのリスクが高まります。

さらに、病院側が研修医に対して求めるスキルや適性、面接の評価なども影響します。結果として、競争率が高い病院になるほどアンマッチのリスクが高まる傾向にあります。 上記の内容を参考に、マッチングに応募した数・応募病院の倍率・面接での回答内容などを総合的に見て、なぜアンマッチになったのか分析を行い、次の2次募集までには改善できているようにしましょう。

情報収集

各病院のWebサイトや2次募集に関する専用ページをチェックして、詳細な情報を探すようにしましょう。その上で、選考スケジュールや応募書類等の2次募集に関する不明な点は、直接病院に問い合わせて確認するのが良いでしょう。

医師臨床研修マッチング協議会(JRMP)では、10月下旬にマッチング結果が発表された後、アンマッチの方に向け空席情報を提供しています。

・医師臨床研修マッチング協議会/2次募集掲示板

https://www.jrmp.jp/ 

また、レジナビでもマッチング結果発表日に合わせて、2次募集している病院情報を紹介しています。こちらも随時チェックしてみてください。

・レジナビの2次募集特集ページ(2024年10月24日公開) 

https://www.residentnavi.com/special/niji2024

※2025年3月頃に3次募集の特集ページも公開予定です。

必要書類の準備

2次募集を受けるための書類は、病院によって異なります。また、応募する研修プログラムによっても異なってきます。まずは応募を決めた病院毎に必要になる書類を整理しましょう。 成績証明書などの大学に発行してもらう書類も足りない場合は、大学に申請をする必要がありますので注意が必要です。

2次募集は短期間で行われるため、発行が間に合わない可能性も考えられます。その場合は、後日の送付で良いか、病院に確認をいれましょう。また、こういった状況を回避するために、最初のマッチングの時に余分に発行してもらうことをおすすめします。 履歴書に関しては時間の短い中で、応募する病院の情報を集め、マッチングの反省を活かし、できる限り内容が薄くならないように注意して作成しましょう。

面接の準備

履歴書の作成同様、面接の準備もマッチングの反省を活かして準備していきましょう。また、2次募集の面接ではマッチングでアンマッチしたことに対する質問をされることが多い傾向があります。どういった点が、アンマッチになってしまった理由なのかを簡潔に伝えられるように準備しておきましょう。

 

・エントリーシートの書き方 

https://www.residentnavi.com/special/entrysheet-writing 

 

・面接の回答事例 

https://www.residentnavi.com/special/answer

(番外)アンマッチした先輩に体験談を聞く

昨年アンマッチした先輩とつながりがあるようなら、実際にどのように動いたのか、面接で何を聞かれたのかなどを聞いてみましょう。マッチングの結果発表前に聞いておくのがベストですが、事前に聞いておけなかった場合は、2次募集の面接前までには時間を作って聞いておくことをおすすめします。

(番外)長期的なキャリアの再検討

アンマッチを経験したとしても、それが長期的なキャリアにおいて必ずしもマイナスになるわけではありません。重要なのは、その経験をどのように乗り越え、将来に活かすかという視点です。
経験を積むために、一時的に別のキャリアを考えることも一つの選択肢です。臨床以外の関連分野での経験を積むことで、新しい視野を広げることができます。

例えば、研究活動や予備校での授業担当、あるいは関連する業務で経験を積むことが考えられます。これにより、自身のスキルを向上させたり、新たな視点を得たりすることが可能です。また、次のマッチングに向けた準備期間としても有意義な時間になります。

まとめ

マッチングでアンマッチになったとしても、焦らず冷静に、自分の望む研修ができる2次募集病院に合格できるように行動しましょう。アンマッチになり、すぐに気持ちを切り替えて動き出すことは難しいかもしれませんので、可能であればマッチングの結果発表前に、最悪の場合を想定して準備をしておくと良いかもしれません。皆さんが希望する病院に合格できるよう祈っております。

いかがでしたでしょうか?
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