病院見学はここに注意!実体験に基づく6年生からのアドバイスを紹介

更新日時:2025年2月17日

初めての病院見学「いつ行ったら良いのか?」「何を見たら良いのか?」「注意しないといけないことは?」など分からないことがたくさんあるかと思います。今回は、2024年卒の6年生の皆さんから回答いただいたアンケート内容を元に、病院見学で注意した方が良いポイントを紹介します。

※本記事内では2024年12月にレジナビが実施した6年生アンケートの回答を抜粋して使用しております。

見学に適した時期を知ろう

病院見学を行う時期は早めに計画することが重要です。最近では、医学生が4年生になるとすぐに病院見学を始める方も増えてきています。特に、夏休みや春休みを活用する学生が多く、4年生のうちから積極的に見学を重ねることで、5年生以降の限られた休暇期間を効率的に活用できます。6年生アンケートにも以下のような回答がありますので、1つ目の病院は早めに行くことをおすすめします。

先輩の声

「初めての病院見学は、近所の病院に行きました。結局その病院は受験しませんでしたが、どこを見れば良いのか分かったのでよかったです。また、初めてということもあるからか、スーツが慣れず、襟が立ってしまっていたので(エレベーターの鏡で気づきました)、細かいところですが大切なところに気付ける見学となりました。」

「最初は見学の仕方や知っておくべき情報がわからないので、いわゆる有名病院に見学に行き、立振舞いをなんとなく理解しておくとよいと思います!」

「採用試験の直前に2回目の病院見学をセッティングしようとすると、日程的に断られるところもあったが、来年初期研修医2年目として、私たちの先輩になる人をみることができるし、応援してもらうことも多かったので、6年の4月以降にも見学に行くのはおすすめです。」

「都内で見学回数が限られているようなところは、6年生の4月以降に見学に行った方が良い。一方で、それ以外の病院では早めに見学に行った方がいいと思います。」

見学に向けた事前準備と服装

病院見学を成功させるには、事前にしっかりとした準備することが重要です。ただ見学するだけでなく、自分がその病院でどのような学びを得たいのかを明確にし、可能であれば、病院見学の際に役立つ質問をリストアップしておきましょう。あとになって聞いておけば良かったという質問がでてくることもあるため、時間をかけてしっかりと取り組むことをおすすめします。

服装は清潔感のあるものを心がけ、スーツやシャツなどのフォーマルな服装が基本です。病院から服装の指定がある場合はそれに従いましょう。また、訪問先の病院の診療科や特徴、研修医の教育体制について事前に調べておくことで、研修医の方との会話もスムーズに行うことができます。

先輩の声

「その病院の面接内容を確認してから見学に行けばより充実したものになったと思う。」

「特に指定がない場合は必ずスーツを着用して行くこと。見学に行く際何を見るか事前に考えておく。」

参考記事

研修医や先輩医師との交流

病院見学を通じて、研修医や先輩医師と交流する機会を得ることは非常に重要です。彼らの経験談やアドバイスを聞くことで、その病院の雰囲気や実際の働き方について具体的に知ることができます。また、コミュニケーションが取りやすい環境であるかどうかをチェックすることも大切です。このような情報は、研修医としての自分を具体的にイメージする助けになるでしょう。研修医の方から得られる最新で信頼できる情報が、マッチング時に一番役に立ちますので、しっかりと引き出せるように意識しましょう。

先輩の声

「研修医の先生とお話しすることが一番大事だと思います。」

「マッチング希望エリアが大学から遠かったり、地元でなかったりするとなかなか現地の情報が入ってこないため、積極的に研修医の方に教えてもらったり見学で情報共有の輪を作ったりするのがいいと思います。」

「とにかく見学に行ってみて病院の研修内容に加え、その地域のマッチング事情について研修医の先生から聞くと良いと思います!」

立地や交通の利便性も重要な要素

病院選びで見落とされがちなのが、立地や交通の利便性です。医学生や研修医は多忙な日々を過ごすため、通いやすい病院を選ぶことは実生活における負担を軽減するポイントとなります。また、立地の良い病院は研修面でも多様な症例や患者層に出会えるため、視野を広げるという大きなメリットがあります。

先輩の声

「見学の際に周辺環境や住居についてもう少し情報収集しておくべきだった。」

病院見学の回数

6年生アンケートの結果を見ると、第1希望病院にマッチングした学生の約66%は、第1希望の病院に2回以上見学に行っていました。何回も見学に行けば良いということではありませんが、より細かい点まで把握するためには2回以上見学しに行くのが良さそうです。

実際の診療のやり方、設備の充実度など、選ぶ基準に沿った視点で確認しましょう。また、2年間の研修プログラムや研修医へのサポート体制も必須なチェックポイントです。先輩研修医の話を聞くことや働き方を観察することで、リアルな職場環境を把握できます。

先輩の声

「志望度が高い病院は、履歴書を書くときなどに見学時のエピソードを盛り込んだり、細かな福利厚生まで把握したりするために2回は見学に行ったほうがよいと思います。だいたいの病院は5年で1回、6年で1回で事足りると思います。」

見学終了後の感謝と振り返り

見学を終えたら、その日のうちに感謝の意を記したメールや手紙を送ることをお勧めします。見学した病院とは今後、学会や研修会などで関わる機会があるかもしれません。その際に相手と気持ち良く関わることが出来るように、お礼状を送って見学の機会をいただいた感謝の気持ちを伝えましょう。

また、見学が終わった後は、振り返りの時間を持つことも重要です。病院ごとに設備や診療科の特色、研修医やスタッフの雰囲気など、多くの情報を得ることができますが、時間が経つと記憶があいまいになりがちです。見学の感想を記録することで、後から比較検討しやすくなり、自分に合った病院選びの基準を明確にできます。採用試験を受ける場合は、履歴書に志望理由を書く必要がありますので見学で得た情報は履歴書に記載する前提でまとめておきましょう。

先輩の声

「お礼メールの存在を知らずに初めて病院見学に行った時に1週間後に送るはめになりました。」

「見学で担当してくださった方の名前をエントリーシートに書く病院があり、思い出せませんでした。」

まとめ

病院見学の時期は4年生や5年生など早めの時期に行き、1度でできる限り必要な情報が得られるように事前準備をしっかりしましょう。この記事に記載した回答は6年生の実体験を元にしたアドバイスですので、今後病院見学に行く際の参考にしてみてください。

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