北摂総合病院

私の循環器医としての専門分野は冠動脈を中心としたカテーテルインターベンションです。当院には、新たにカテーテルインターベンションを始めるため2006年9月より勤務しており、すべてのインターベンション関連機器を更新した後、2007年1月から開始しています。現在、年間500 例の冠動脈検査、300 件の冠動脈インターベンションを4名のスタッフで行っており、主にその指導にあたっています。私自身の基礎となっているのは約12年勤務した前任施設である国立循環器病センターCCUでのさまざまな経験ですが、そこで得た中でもとくに大切だと思うことはものごとを客観的に評価し論理的に考えていくことです。循環器医をめざす皆さんならよくご存じとは思いますが、ここ10数年の循環器疾患領域の進歩はカテーテルインターベンションのみならず全分野で目覚ましいものがあり、従来にも増してすべての知識を網羅することは容易ではありません。しかし、ものごとの考え方は共通で、まずこの考え方を学ぶことがすべてのスタートだと考えています。現在、循環器医はいわゆる「3K職場」と言われており、確かにそうかなと思うこともありますが、間違いなく命に直結するやり甲斐のあるわかりやすい分野だと思います。やる気のある皆さんと出会える日を楽しみにしています。