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  3. 専門研修に向けての悩みとは

更新日時:2026年5月21日

2025年12月に実施した民間医局会員(医学部6年生)アンケート「専門研修先探しに関して不安に思っていること、お悩みはありますか?」の結果をもとに、専門研修に向けて不安を感じやすいポイントと、その対策をまとめました。
専門研修に関する情報が不足していて不安な医学生・研修医の方に向けた、進路選択のヒントが得られる対策ページです。

専門研修に向けて動き出すタイミング

「どうやって始めるのか」「いつから見学などに行き始めれば良いのか」
「マッチングのような仕組みではないため、就職活動の流れが知りたい」

アンケートからわかった不安の声

「どうやって始めるのか」
「いつから見学などに行き始めれば良いのか」
「マッチングのような仕組みではないため、就職活動の流れが知りたい」

専門研修に向けて動き出すタイミングについて、「いつからどうするべきか」「流れが知りたい」という意見が非常に多かったです。まず動き出しのタイミングについてお伝えします。

おすすめの時期

研修1年目の8月以降、休日を活用する、あるいはローテートの診療科によってはまとめて休暇が取得しやすいタイミングを見極め、計画的に見学できるように準備を進めておきましょう。

・研修医1年目
4月~7月は入職して間もないため、新しい環境や業務に慣れることを優先した方が良いことと、教える側に回る専攻医(専門研修1年目)も多忙になるため、研修医への十分な対応が難しい場合も少なくありません。
そのため、業務に少しずつ慣れて少し余裕が出てくる8月以降や、まとめて休暇を取得できる診療科を回っているタイミングで見学できるように、スケジュール調整を行っておくことが重要です。

・研修医2年目になってからでは遅い?
専門研修プログラムの登録は11月におこなわれますが、実際は7~8月頃までに専門研修先がある程度定まっている人が多く見られますので、研修医2年目になってから情報収集開始では、時間が足らず、見学数が限られる可能性があります。

大まかな活動の流れ

研修年度 時期 やるべきこと
1年目 4~7月 臨床研修業務に慣れる
1~2年目 8月~2年目の8月 業務に取り組みつつ専門研修探し
2年目 11月初旬~中旬
一次募集に応募・面接・試験
2年目 11月下旬 採用通知/二次募集応募
研修年度 やるべきこと
1年目
 ~7月まで
臨床研修業務に慣れる
2年目
 ~8月まで
業務に取り組みつつ専門研修探し
2年目
 11月初旬~中旬
一次募集に応募・面接・試験
2年目
 11月下旬~
採用通知/二次募集応募

プログラムを選ぶ基準は?

「まだ希望診療科を決めきれていない」「希望の診療科目は大体決まったが、自分のキャリアプランやプライベートとの兼ね合いなどを考えると決めきれない」
「専門性が強い施設を希望しているが、その分、選択できなかった分野の経験を積めるか不安」

アンケートからわかった不安の声

「まだ希望診療科を決めきれていない」
「希望の診療科目は大体決まったが、自分のキャリアプランやプライベートとの兼ね合いなどを考えると決めきれない」
「専門性が強い施設を希望しているが、その分選択できなかった分野の経験を積めるか不安」

選ぶ基準はその人のキャリアプラン・ライフプランによって様々ですが、「何を最も重視するか」で変わってきます。見学に行き、自分との「フィット感」を重視する先輩方が多いようです。

先輩のアドバイス・経験談
医師アイコン

「自分のフィーリングに合うところが良いと思います。絶対にどこを選んでも良かった点も悪かった点もあります。」

医師アイコン

「診療科を迷っている人ほど早めに見学に行くといいと思います。私は直前に始めたのでもう少し他のところも見ておけばという後悔もあります。」

先輩に聞いた!専門研修先探しのアドバイス

<先輩からのアドバイス・経験談 引用元>
先輩に聞いた! ①専門研修先探しのアドバイス
レジナビのグループサイト『民間医局コネクト』の掲載記事です。2025年3月に初期研修を修了した卒後3年目医師会員が回答した、専門研修の情報収集に関するアンケートを元に、実践的なアドバイスを集めた内容になっています。

どのように情報を集めたらいい?

「情報をどこで得ることができるのか、あまりわかっていない」
「専門研修先の進路の決め方や病院の探し方を教えてほしいです」
「初期研修病院と違い、いくつもの病院に見学に行くことは難しそう」

アンケートからわかった不安の声

「情報をどこで得ることができるのか、あまりわかっていない」
「専門研修先の進路の決め方や病院の探し方を教えてほしいです」
「初期研修病院と違い、いくつもの病院に見学に行くことは難しそう」

専門研修の情報源は多岐にわたり、必要な情報にたどり着くのが難しいという声が多く寄せられています。そこで、まず押さえておきたいサイトや目的に沿った情報の集め方をまとめました。

専門医制度の最新情報を確認

2018年に始まった新専門医制度は、年度により制度の調整や改訂が入る場合があります。日本専門医機構の公式情報をこまめにチェックできるようにしておきましょう。
また、専攻医になるための概要、指針、各種申込窓口や年度ごとのあらゆるデータなど、必要な情報が集約されています。

一般社団法人 日本専門医機構 > 専攻医の方 https://jmsb.or.jp/senkoi/

一般社団法人 日本専門医機構 > 専攻医の方
https://jmsb.or.jp/senkoi/

よくある質問としてQ&Aも掲載されています。もし何か気になる事があった際は、回答が掲載されていないか確認してみましょう。

一般社団法人 日本専門医機構 > 専攻医の方 > よくある質問
https://jmsb.or.jp/senkoi_faq/

一般社団法人 日本専門医機構 > 専攻医の方 > よくある質問 https://jmsb.or.jp/senkoi_faq/

各病院の専門研修プログラムを知りたい

病院見学前に情報を集める際は、各病院のホームページから専門研修プログラムを見る、レジナビのように研修病院情報をまとめているサイトから探すといった方法があります。

情報を収集したい
レジナビ病院検索

レジナビ病院検索
希望の診療科やエリアなど、条件を入力すると希望に沿った病院が表示されます。

レジナビ動画

レジナビ動画
研修プログラム紹介動画や、オンライン説明会のアーカイブ動画などを掲載!プログラム内容の情報収集ができます。

説明会へ参加したい
レジナビFair

レジナビFair
研修医対象というラベルがある開催情報は、専門研修についても説明会を行っています。気になる出展があれば参加を申し込んでみてください。当日の会場内にはレジナビのコーディネーターも参加しており、希望に近い病院を探す相談を行うこともできます。色々相談して見学候補の病院を増やしましょう。

レジナビFairオンライン

レジナビFairオンライン
オンラインでも説明会を開催しています。レジナビFairと同じく、研修医対象というラベルが目印です。開催予定をチェックし、気になる出展施設があれば参加を申し込んでみてください。入退場自由・カメラと音声OFF・質問は匿名でできるので、気軽に参加できます。

実際の現場を知る

実際の現場の雰囲気や働き方を知りたい時は、積極的に見学に行きましょう!
特に、遠方の病院への見学は、ローテーションや当直スケジュールを考慮し、まとまった休暇を確保できるタイミングで計画的に実施することが重要です。事前にしっかり計画し、臨床研修マッチングの時と同じく、見学したいプログラムを整理し、各病院で指定されている方法で依頼をしましょう。
見学では、実際に勤務している先輩専攻医からリアルな体験談を直接聞くことができるため、募集要項やプログラムだけでは分かりにくい診療の進め方や働き方、職場の雰囲気などについて、積極的に質問してみることが大切です。

・質問について
基本的には、募集要項やプログラム紹介などに書かれていないことを質問しましょう。書いてあることはしっかり調べてから見学に伺うようにしてください。
・質問例
「専攻医が主治医としてどの程度関われますか?」
「フィードバックや教育の機会はどのように設けられていますか?」
「年間でどれぐらいの症例や手技を経験できますか?」
「先生ご自身がこの病院で研修して良かったと思う点は何ですか?」

専攻医生活を取り巻く制度・環境

アンケートからわかった不安の声

「まだ何もわからず不安」「シーリングについてよく知らないこと」「医局に入局するべきか不安」

アンケートからわかった不安の声

「まだ何もわからず不安」
「シーリングについてよく知らないこと」
「医局に入局するべきか不安」

新しい環境での業務と並行して専門研修の準備を進めることは、大きな負担となりがちです。だからこそ、今のうちから専門研修制度やシーリング制度、医局について理解を深めておくことで、将来の選択肢を考えるための判断がしやすくなります。

新専門医制度と専攻医について

専門医の質の担保や医師の地域・診療科偏在の是正を目的に、日本専門医機構が中心となって整備された制度です。
専攻医は臨床研修修了後、制度に基づく専門研修プログラムで数年間研修を行い、専門医の取得を目指す医師を指します。

新専門医制度:専門医の質向上を目的として設けられ、 症例数・指導体制などの基準を明確化、プログラム制による体系的な研修や評価を通じて、専門医取得までの過程を全国で統一しているなどの特長があります。基本的な仕組みや採用試験のスケジュールなど、早めに確認しておきましょう。

専攻医:2年間の臨床研修を終えた医師が、特定の専門分野の専門医を目指して研修する段階の医師のこと。旧制度の「後期研修医」に相当しますが、研修内容や到達目標がより標準化されています。

専攻医とは?

専攻医とは?
2018年度から始まった「新専門医制度」。専門医になるまでの流れやステップ、プログラムに関することや重要な制度について知っておくべき情報を詳しく解説しています。

新専門医制度を詳しく知ろう

新専門医制度を詳しく知ろう
制度のポイントから、採用試験までのスケジュールがこれでまる分かり!おさえておきたいポイントをマンガでご紹介!

シーリング制度について

「シーリング制度」とは、新専門医制度に伴い2018年より導入された、医師の地域偏在や診療科偏在を是正することを目的とした制度です。
医師多数県の研修プログラムを中心に専攻医の採用枠に一定数の上限が設定されます。

シーリング制度とは?

シーリング制度とは?
2018年度から始まった「新専門医制度」。専門医になるまでの流れやステップ、プログラムに関することや重要な制度について知っておくべき情報を詳しく解説しています。

シーリング制度は医師の地域偏在・診療科偏在を是正するための大切な制度である一方、研修医にとっては「希望する専門プログラムや施設に入れる可能性が狭まる」側面もあります。
対象となる都道府県や診療科、上限の算出方法は厚生労働省や関係機関の検討により見直されるため、毎年の最新情報を確認することが重要です。

シーリング制度の注意点
・都市部や人気診療科では採用枠が制限されるため、希望施設(プログラム)に入れない可能性がある
・対象都道府県、診療科や上限数は毎年見直しされる
・地方研修を条件に、都市部プログラムに入りやすくする特別地域連携プログラムを理解しておく
対策
・早めの情報収集
・別地域、別プログラム、近い診療科を含め柔軟性を持たせる

情報収集

・各年度のシーリング対象や自分が希望するプログラムの過去の採用実績を確認し、競争状況を把握しましょう。
・前述の通り制度は改訂される場合があるため、最新の厚生労働省・専門医機構の公表資料を確認できるようにしておきましょう。最新の資料が公表される順として、おおよそ厚生労働省の部会資料、日本専門医機構、各都道府県・基幹病院の募集要項の順で更新されますが、
部会資料には「案」や「論点」としての文書が含まれるため傾向として把握し、日本専門医機構の公表や各プログラムの募集要項をよく確認してください。

厚生労働省 (医師分科会医師専門研修部会) https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-idou_127790_00003.html/

厚生労働省 (医師分科会医師専門研修部会)

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-idou_127790_00003.html/

日本専門医機構 シーリングについて https://jmsb.or.jp/kenshu/#an08

日本専門医機構|シーリングについて
https://jmsb.or.jp/kenshu/#an08

キャリアプランに柔軟性をもたせる

複数の志望ルートを用意しておきましょう
第1希望にこだわりすぎず、第2・第3希望まであらかじめ候補を考えておきましょう。見学や情報収集を早めに進めておくと、いざというときい落ち着いて選択ができます。あわせて、将来の進路として選択肢になり得る診療科を、複数検討しておくとよいでしょう。

行きたい診療科が決まっている方は、指導医や所属病院と早めに相談してみましょう
通常募集プログラムのほかに、連携プログラムや特別地域連携プログラムといった、通常とは異なる枠での募集がおこなわれる場合もあります。これらのプログラムでは、一定期間、地方での研修が必要となりますが、制度を活用することで希望する診療科で専門医をめざすための選択肢が広がる可能性があります。そのため、早めに情報収集し、相談しておくことが大切です。

医局について

臨床研修の必修化前は、大学医局に所属してキャリアを形成することが一般的とされてきましたが、現在では医局への入局は必ずしも必要な選択ではなく、多様なキャリアパスが選べるようになっています。
一方で、医局への入局は、研修環境の安定や人脈形成、専門医取得に向けたサポートといったメリットがある一方、勤務地や働き方に関する留意点もあります。
医局や希望する診療科、ワークライフバランスの考え方によって、その評価は大きく異なります。入局を迷っている方は、自分がどのような働き方やキャリアを望んでいるのかを明確にしたうえで、入局予定の医局の先輩や指導医に話を聞くなど、十分に情報収集を行うことが重要です。

入局による特徴の違い
​ 医局に入局した場合 医局に入局しない場合
専門医取得
取りやすい傾向(サポートあり) 基本的に取得可能(適切な環境選びが重要)
人脈・教育 ネットワークが強く、教育体制が整っていることが多い 施設ごとの教育体制に差がある
(適切な環境選びが重要)
収入 大学病院は低めの傾向 市中病院中心で高めの傾向
転勤 人事異動があるケースが多い 自由に選択できる
研究 機会が多く学位取得しやすい 機会は限られる傾向
​ 医局に入局した場合 医局に入局しない場合
専門医取得
取りやすい傾向(サポートあり) 基本的に取得可能(適切な環境選びが重要)
人脈・教育 ネットワークが強く、教育体制が整っていることが多い 施設ごとの教育体制に差がある(適切な環境選びが重要)
収入 大学病院は低めの傾向 市中病院中心で高めの傾向
転勤 人事異動があるケースが多い 自由に選択できる
研究 機会が多く学位取得しやすい 機会は限られる傾向
先輩のアドバイス・経験談
医師アイコン

「他では経験できない症例を経験できたり、医局に在籍していないと出会えなかった高名な先生からレクチャーや診断困難症例についてアドバイスをもらえたりしました」

医師アイコン

「人数が多すぎ・各個人が診療と研究と教育と管理のどれを重視しているかが異なるため、人間関係が複雑に……」

医師のキャリア形成を考える際の大きな選択肢の1つ 「大学医局に所属すべきかどうか」実際の医師の声は? ~医局の現状に関するアンケート~

<先輩からのアドバイス・経験談 引用元>
医師のキャリア形成を考える際の大きな選択肢の1つ 「大学医局に所属すべきかどうか」実際の医師の声は? ~医局の現状に関するアンケート~
レジナビのグループサイト『民間医局コネクト』の掲載記事です。2025年6月に実施した、『民間医局』の医師会員1794名を対象にした医局についてのアンケートを元に、さまざまな年代の医師による回答と傾向を集めた内容になっています。

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