茨城の医療について

■ 医師数について

平成30(2018)年12月31日現在(医師・歯科医師・薬剤師調査)で、5,682人となっており、人口10万人対197.5人と全国平均258.8人を大きく下回り、全国46位と低位の状況にあります。

県内の二次保健医療圏別では、つくば保健医療圏が413.7人と全国平均の258.8人を上回る一方、鹿行保健医療圏、筑西・下妻保健医療圏、常陸太田・ひたちなか保健医療圏では全国平均の半分に満たないなど、医師の地域偏在がみられます。

茨城県の医師数5,682人 人口10万人対の医師数 全国平均258.8人 茨城県197.5人 全国46位

■ 医師偏在指標と医師少数・多数区域

  • 医師偏在指標は全国ベースで医師の多寡を統一的・客観的に評価するため、地域の人口の性別・年齢構成や患者の流出入等の医療ニーズと医師数を考慮し国が算定
  • 本県は全国第42位で下位33.3%に含まれる医師少数県
  • 二次医療圏では、つくば、水戸が全国335医療圏の上位33.3%に含まれる医師多数区域である一方、取手・竜ケ崎、鹿行、古河・坂東、常陸太田・ひたちなか、日立は全国下位33.3%に含まれる医師少数区域
医師偏在指標
地図

■ 医師確保計画の数値目標

●各医療圏の実情・課題等を分析し、随時、最優先で取り組む目標を設定。早急な実現に向け施策の重点化を図る。
 県が2020年(令和2年)9月までの医師確保に取り組む最優先の医療機関・診療科16名

二次医療圏 医療機関 確保が必要な診療科・医師数
日立 (株)日立製作所日立総合病院 産婦人科×4、小児科×2
常陸太田・ひたちなか 常陸大宮済生会病院 内科(救急科)×3
鹿行 神栖済生会病院 整形外科×3
土浦 総合病院土浦協同病院 産婦人科×2
取手・竜ケ崎 JAとりで総合医療センター 小児科×2

■ 医師確保の方針と重点化の視点

  • 本県は医師少数県であることから、医師の増加を図ることとし、医師の養成・定着や県外からの医師確保に取り組む。
  • 特に県内の医師少数区域の医師の増加を図り、医師多数区域は県内医師少数区域への医師派遣に努める。
  • 医療計画や地域医療構想との整合を図り、各地域や疾病・事業の医療体制に求められる医療機能やその分化・連携の方針に基づき、必要となる医師の確保を図る。
  1. 視点1
    医療提供体制の充実
    全ての県民の安心・安全を守り、質の高い医療を提供
    視点2
    医志の実現とキャリア形成
    県内高校生の医学部進学と県内でのキャリアアップ、ライフステージに応じた働き方を支援
    視点3
    関係機関の連携・協働
    県、大学、医療機関、関係団体、県民が新しい発想、あらゆる方策にチャレンジ

茨城の医療提供体制

キャリア支援制度

  • 若手医師に
    対する支援
  • 女性医師を
    応援しています

茨城県地域医療支援センター

茨城県では、若手医師の皆さんが県内の医療機関で充実した勤務を過ごしながら自分の希望に応じたキャリアアップが図れるよう、2012年4月から若手医師の皆さんをサポートする「茨城県地域医療支援センター」を設置しています。
地域医療支援センターでは、地域医療のために必要な手技から最先端の高度医療まで、若手のうちに学ぶべき知識や経験を取得できるよう、県内の医療機関や県医師会、筑波大学をはじめとした医科大学が一体となって、若手医師の皆さんを支援していきます。

茨城県地域医療支援センターの主な取り組み
修学生医師等のキャリア形成支援
キャリアコーディネーターとの個別面談や情報提供を通じ、専門医・認定医資格の取得支援等
医師確保計画に基づく医師不足地域の病院等への医師派遣事務
医師確保計画に基づく県内医師の派遣事務
医学生・医師のキャリアアップ支援
各種セミナー、研修会の開催
総合相談窓口の設置と情報発信
総合相談窓口の設置や全国の医師や医学生に対する本県での勤務の魅力を伝える情報の発信
指導医の養成と研修体制の整備
指導医の養成支援、地域医療に従事するために必要な技術取得のための研修会等
地域医療関係者との意見調整
県内医療関係者が一体となって取り組むための意見調整
海外派遣事業

県内で勤務する医師の能力向上のため、海外の医療現場に一定期間派遣します。なお、派遣期間中の経費は県が負担します。

指導医団国外派遣事業
【内容】
指導医の指導能力向上のため、世界標準の先進的な指導及び教育に取り組んでいる米国(ハワイ)へ派遣します。
【対象】
県内医療機関に勤務する指導医等
【人数】
4名程度
【期間】
7日間程度

※時期は予定

グローバル人材育成プログラム
【内容】
優秀な若手医師を育成し、地域医療水準の高度化を図るため、欧米等の医療現場へ派遣します。
【対象】
県内外の医療機関に勤務する医師
【人数】
3名程度
【期間】
1ヶ月 ~ 2年間
シミュレーショントレーニング事業

地域において政策的医療を担う病院を中心に、SimMan3G や超音波診断ファントム、アキュタッチシステムといった最先端のシミュレーション機器を巡回させて、トレーニングをする機会を提供します。

機器巡回先病院にて、講師役と受講者役を交替しながら、急変症例のシナリオを体験することにより、指導方法等について両方の視点から学ぶことができるセミナーを実施。

教育回診事業

指導体制の充実を図るため、著名な講師が県内の医療機関を循環し、実際の症例をもとにしたケースカンファレンスやベッドサイドでの教育研修を実施しています。2019年度は6日間にわたり、11医療機関で開催しました。

総合診療科の第一人者である徳田安春先生が、県内の各医療機関を巡回し、直接、先進的かつ実践的な指導を実施します。

  • 期日:①令和2年10月26日(月)~28日(水) ②令和2年11月6日(金)
  • 時間:1医療機関あたりおおむね2時間(希望により調整します)
  • 場所:県内医療機関  対象:若手医師
    • 内容:●講義/ミニレクチャー、ベッドサイドレクチャー
    • ●症例発表/研修医が発表する具体的症例に基づいたカンファレンス
指導医養成講習会

充実した臨床研修のためには指導体制の強化が不可欠です。国のガイドラインに基づいた「指導医養成講習会」を開催し、指導医の指導技術の向上を図っています。これまでの修了者は約1,800名(2020年3月現在)となっています。

  • 日程・場所:令和2年6月27日(土)~28日(日)・筑波大学 中止
  • 日程・場所:令和3年1月30日(土)~31日(日)・茨城県医師会
  • 対象:県内の医師  募集人数:各回 50名 
  • 受講料:各回3,000円
医療技術研修会
JMECC講習会

緊急を要する急病患者に対応できるよう、日本内科学会が各ガイドラインに基づいて推奨している救急蘇生講習会を実施しています。

  • 日程・・・・未定(調整中)
  • 場所・・・・県内医療機関
  • 対象・・・・茨城県内の指導医、研修医
  • 募集人数・・各回 6名
  • 受講料・・・各回10,000円/人
エコーハンズオントレーニング

超音波装置の安全な使用法・ハンズオン・疾患別のエコー所見等を、少人数制で医師及び技師の方から直接ご指導いただける研修会を実施しています。

  • 日程・・・・令和2年11月~12月頃
  • 場所・・・・水戸済生会総合病院
  • 対象・・・・県内の若手医師
  • 募集人数・・9名程度
  • 受講料・・・10,000円/人
救急ライセンス研修

茨城県内の研修医を対象とする、日本ACLS協会のAHA(アメリカ心臓協会)公認プログラムによる救命処置研修を実施しています。

    • 日程:BLS・・・
      令和2年5月30日(土) 水戸医療センター 中止
    • 令和2年5月31日(日) 水戸医療センター 中止
    • 令和2年7月18日(土) 筑波大学
    • 令和2年7月19日(日) 筑波大学
    • 令和2年8月15日(土) 筑波大学
    • 令和2年8月16日(日) 筑波大学
    • ACLS・・
      令和2年7月18日(土)~19日(日) 筑波大学
    • 令和2年8月15日(土)~16日(日) 筑波大学
    • 令和2年9月5日(土)~6日(日) 水戸医療センター
  • 対象・・・・・初期研修医等
  • 募集人数・・・各回30名程度
  • 受講料・・・・BLS 15,400円、ACLS 35,200円

※各事業の日程については、決定次第、地域医療支援センターホームページに随時掲載しております。
ぜひ、ご覧ください。

茨城県地域医療支援センターホームページhttps://ibaraki-dl.jp

女性医師の応援を通して医師全てが
働きやすい環境の実現を目指しています

年代別医師数のグラフ 年代別医師数のグラフ

女性医師就業支援相談窓口

茨城県医師会では茨城県からの委託を受けて女性医師の総合的な相談窓口を開設しています。医学生、研修医、女性医師のみならず男性医師からの相談を受け付けています。これから茨城県で働こうと考えている医師の皆様もぜひご活用ください。(ご利用に医師会加入の有無は問いません)

  • 育児・介護支援
    育児・介護と仕事の両立を
    応援します。
    相談窓口と県内の市町村窓口が連携することにより、〝地域力で子育て・介護〟の茨城スタイル実現を目指します。妊娠・出産・育児・介護、これらの悩みは一人では解決できません。プライバシーに配慮しながら、丁寧に寄り添った支援を心がけています。
  • 就業・復職支援
    就業先の相談、もう一度働きたい、
    キャリアアップしたいという思いの
    実現にむけてバックアップします。
    県内の医療機関・大学・県と連携し、女性医師と復職研修病院をつなぎます。就業・復職希望者へは現役女性医師アドバイザーが相談支援を行いながらマッチングをサポートしています。もちろん就業後のサポートも万全です。
  • 勤務環境改善支援
    男性も女性も
    働きやすい職場環境になるよう
    勤務先医療機関をサポートします。
    勤務環境改善研修会や男女共同参画フォーラム、医学生・研修医をサポートするための会などを定期的に開催し、女性医師支援の推進啓発活動を行っています。また、保育支援体制の整備、特に病児保育については運用に向けて積極的にサポートをしています。

病児保育支援体制構築事業について

茨城県では、医師が継続して就業できる環境を整備するため、子どもの体調不良時でも安心して勤務できる体制の整備を促進しています。

  • (1)病児保育支援体制の構築
     子どもの急な発熱等で、自分が担当する診療業務などに穴を開けてしまうような事態を心配することなく、子育て中の医師が安心して勤務できる体制を整備するために、病児保育支援体制構築を行う医療機関を支援します。(受託者:茨城県医師会)
  • (2)病児保育支援体制構築事業補助金
     各医療機関の実情に応じた病児保育体制構築に必要な経費を補助します。
https://ibaraki-dl.jp/female/

保育支援情報

茨城県は、仕事と子育ての両立に役立つ支援制度があります。子育てには様々な不安や悩みがつきものです。県内の市町村には多様な子育てサービスがあります。上手に活用して、仕事も子育ても楽しめるようにしましょう!

先輩初期研修医のインタビュー

レジナビ×イバラキドクターズライフ スペシャルインタビュー

茨城県には、高い臨床力、働きやすさ、
病院の枠をこえた仲間たち、そして大きなやりがいを
得ることができる、
医療環境がある

茨城県立中央病院 初期研修医2年目

池田 佳織(イケダ・カオリ)先生

  • 出身地:茨城県土浦市
  • 出身大学:
    東京医科歯科大学医学部
    (茨城県地域枠)
「ここまでできるようになるんだ!」と
感銘を受け、研修病院を決定

初期研修病院を「茨城県立中央病院」に選んだ理由は、一般的な診療科が揃っている地域を支える総合病院であるため、幅広い領域を経験することができ、専攻医研修の選択肢が広がると思ったこと。さらに、病院見学で救急外来を見学したとき、初期研修医の先生方がテキパキと対応している姿をみて、「ここまでできるようになるんだ!」と感銘を受け、ここでならどんな症例にも冷静に対応できる度胸と高い臨床力を獲得できると思ったことが大きな理由です。

インタビュー
研修医でも一医師として大きな戦力であり、
早期から実践経験を積むことができる

医師数が多くない茨城県では、研修医であっても一医師として大きな戦力と考えられ、早い段階から診療に携わることができます。実際に、1年目の4月から、さまざまな症例や手技を実践経験することができました。救急外来は、ファーストタッチは全て研修医が行い、自らアセスメントを立て、上の先生にフィードバックをもらいながらの研修をします。自ら考え、判断できる力をしっかり養うことができ、日々の成長を実感できるほど充実したものでした。最終的な判断や治療方針は上の先生が決めるため、余分なプレッシャーを感じることなく安心して医療に臨むことができましたし、研修医であっても戦力として医療に携われる環境は大きなやりがいにもなり、より主体的な研修へとつながりました。

インタビュー
協力的で頼りにしてくれる患者さんが、
責任感とモチベーションを高めてくれる

茨城県の患者さんは研修医や若手医師の診療に協力的であり、とても仕事がしやすい環境にあります。また、都市部のように数多の病院が密集している環境でないため、一つの病院に広範囲から患者さんが訪れます。これは幅広い症例を診ることができるというメリットの他にも、患者さんは病院の選択肢が少ないため、研修医であっても頼りにされる医療環境にあり、医師としての大きな責任を自覚しながら、モチベーション高く仕事や研鑽を積むことができます。

インタビュー

大学や病院の枠を超えた
横のつながりができる魅力

茨城県では、若手医師のサポート体制も充実しています。その一環として、県内の医学生や研修医が一堂に集まる機会が設けられており、大学や病院の枠を超えた横のつながりができることも大きな魅力です。
自分の出身大学や研修病院という狭い範囲ではなく、他大学出身者や他病院に広く知り合いができることで、それぞれが見学した病院のことや、働いている病院について多くの仲間と情報交換をすることができ、自分に合った研修先や入局先など、進路を決める際の大きな参考材料にすることができます。また、こうした横のつながりは、いずれ診療で困ったことがあれば病院の枠を超えて気軽に相談できる、長い医師人生を通した頼れる仲間となるでしょう。

幅広く経験を積んだことで、
進むべき道を決めることができた

私は専攻医研修を産婦人科に決めましたが、産婦人科に進もうと思ったのは、ハイリスク妊産婦に対する高度医療を提供している「水戸済生会病院」で産婦人科研修をした際、緊急のお産を経験したことがきっかけです。専攻医応募期限のギリギリまで循環器内科と迷いましたが、産婦人科を選んだのは手術をしたかったこともありますが、研修中に小さなお子さんのいる若い女性の末期がん患者さんを診た経験から、高齢患者さんが多い科よりも、20代、30代でも卵巣がんや子宮頸がんで亡くなってしまう若い方たちの50年、60年という長い人生を救いたいと強く思ったからです。
進路について専攻医応募期限のギリギリまで真剣に考え、悩むことができたのは、研修医の早い段階から実践による経験によって、いろんな診療科の魅力を知ることができたからこそであり、悩みに悩み抜いて自分自身でしっかり決めた進路だからこそ、私にとって最適な、本当にやりたい診療科を選ぶことができたと感じています。

茨城県には、一人ひとりが主役となり、
活躍できるチャンスが豊富にある

茨城県は医師少数県であり、産婦人科でいえば腹腔鏡手術ができる病院が少ないなど、医療資源が充分ではない状況にあります。これらはネガティブなことかもしれませんが、逆にこうした状況は一人ひとりが活躍できるチャンスが豊富にあるということであり、研鑽を積む若手医師にとって非常に大きなメリットであると思っています。
私自身、腹腔鏡手術に興味があり、セミナー参加など出来る限り参加していきたいと思っています。また、茨城出身の方が安心して地元に戻って里帰り出産ができるような環境づくりに少しでも貢献したいですし、これからの医療を支える医学生や私たち若い医師たちによって、高い医療水準を誇る茨城県をつくっていけたらと思っています。

イバラキドクターズライフ

茨城県地域医療支援センターは、
明日の茨城の医療を担う若手医師を応援します。

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