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大学病院の後期研修
大学病院以外で後期研修をする場合と、大学病院で後期研修をする場合とを、私なりにちょっと考えてみました。大学病院にいるので、大学病院以外のことはあまりよく分かっていないかもしれません。もし間違っていたら、お許しください。

例えば、大学病院以外の、民間の、一般の病院に就職すると、後期研修で入って、一番女性にとって大きいのは、勤務地に変更がないことです。大学病院の後期研修のスケジュールを見ていただければ分かると思うんですが、必ず、出向とか、出張とかいう言葉が入っています。これは、大学病院では、患者さんの数とか、症例が限られてしまっていて、認定や専門医を取るときには、数が足らなかったりするので、必ず然るべき病院に、1年2年といった期間、途中で出るということを、最初から銘打っているところもあるほどです。それが必ずしも、最初に入った病院の近くであるとは限らないわけで、県をまたいでとか、東京から東北の病院に、ということも十分あり得ます。
大学病院以外ですと、先ほどもお話したように、公立ではなく、私的な保育園をもっているところがあります。国公立の大学は、保育園をもっているところはないんじゃないでしょうか。それから、大学病院以外だと、逆に、働いている人の数がぎりぎりなので、カバーというのが非常に難しいと思います。大学も研修制度が始まって厳しい状況ではありますが、それでもなんとか、産休をカバーする要員の確保はできているかと思えます。

一方で、大学病院では、診療以外の教育、研究といったDutyが非常に多いので、時間通りに帰ることは難しいですね。診療以外の、患者以外のことで帰れないことが多いんですよ。大学にいるメリットとしては、将来、学位が取得できるということでしょうか。そして、これは私も含めた、大学病院勤務の後期研修がどのようになるかというと、今ちょうど皆さん、初期研修の2年目の真ん中にいらっしゃると思いますが、9月くらいに決定して、来年の4月から入局、後期研修を5年ほど行いますね。27歳から現役の方ですと32歳、まさに子供を産めと言わんばかりの年代に、ちょうどその後期研修の5年間が当たってしまいます。32歳、7年目のときに、どこの専門医になるかということで、スタッフとして入局したりすると思います。私は内科医なので、内科のことしかよく分からないのですが、内科認定医は最短で3年たったところで、試験を受けることができます。専門医は認定医と2階建てになっていますから、認定をとってから3年すると試験を受ける権利が出てきますね。ですから、後期研修の間に頑張れば、内科の認定医とその上の専門医は取ることができます。もし、来年の4月から大学院に入られたとすると、内科認定医などの臨床の資格は取れませんが、学位は取ることができます。
後期研修と出産
できればこの後期研修が終わってから子供を産むべきだ、と皆さんにはお伝えしたいところです。それでも32歳なので、とにかく32歳まで後期研修をしっかりやって、内科認定医、専門医、もしくは学位を取得した上でなら、仮にこの30代を少しエクスキューズしたとしても、その後、開業するとか、復職するとか、そういったことに資格をもった状態で臨めますし、いいのではないでしょうか。
資格制度の学位よりも、内科認定、内科の専門医とか、私だったら腎臓の専門医とか、透析の指導医とか、そういう資格を持っていることを、その後、非常勤で復帰するとき、履歴書に書かないといけません。単に医師国家試験を持っているだけでは、バイト、臨時の非常勤にすら、なることはできないし、振るいにかけられる可能性が段々高くなってきています。私としては、お子さんは32歳以降で、5年間は後期研修を頑張ることをお勧めしたいと思います。
大学病院勤務の場合
私はどうだったかというと、29歳で第1子を産んでいますが、そのときたまたま、連れ合いが米国への留学が決まっていたので、子供を連れて一緒に行きました。医局には、辞めていくのかどうするのかはっきりしろと、当然言われたわけですが、研究してちゃんとデータを出して戻ってくるんだったら、留学扱いにしてやる、という話だったので、必死で留学先を探しました。

そして、留学先は見つかったんですが、ボルチモアという怖いところでして、外国の方に子供を預けるということ、自分の乳飲み子を安心して預けることが、私にはどうしてもできませんでした。やはり医局を辞めなければいけないかな、と思い始めたころ、私、うつ病のようになりまして、子供と一緒に日本に一時帰国しました。日本で復帰するかどうか、というような家庭問題にまで発展し、夫婦で話し合った結果、子供だけ日本に返すことにしたんです。私の場合は親が近くにいたので助かりました。完全に子供と離れた生活をして、本気で研究をして論文を作って、その論文で学位を頂いて、大学に籍を残すこともできました。

第2子は4年離して産んだんですが、学位をとって復帰した後、当直もしながら、周りの顔色を窺いつつ、そろそろ2人目を産んでもいいかな、と33歳のときに産みました。その産休から復帰したときは、前に研究していた成果が認められていたので、国内留学で少し時間を逃れ、35歳くらい、上の子が小学校1年生に上がったときに、病棟業務に復帰。中病院とか大病院とかに、夜中呼ばれるような、そういう生活をずっとやって、今は、少し研究と教育の方に重点を置くようになっています。正規の産休以外は休まずに、ここまでやってきました。
たとえば東京女子医大腎臓内科の場合
私のいる東京女子医大の腎臓内科は、腎臓が専門の後期研修先ですが、ここでの後期研修スケジュールがどうかというと、例えば、最初の1年は院内で研修し、腎臓って何?っていうことをもう一回勉強してもらいますが、どうしても先ほど言ったように、関連病院に出張することが出てきます。これは住むところを移さなければならないことも多いと思います。そして2年を経て戻ってきて、院内で研修したり、望めば研究することも可能です。
取得可能な資格としては、内科認定医、それから、腎臓専門医、透析専門医を、この5年間、トータル7年間の間に取ることができますし、我々の医局では学位を取ることも可能なので、医局員の先生方には、学位を取った後に子供を産んだらいいんじゃない、という風に勧めています。

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