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女性医師がキャリアも子育ても全うするために!
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今、医師となって24年目、子育てが一段落したところです。私は、もう長いこと女子医大にいますので、女性の先生たちの、いろいろな時期におけるいろいろな相談を、数多く受けてきました。その体験を交えて、今の先生方のニーズに合うかどうかは分かりませんが、お話してみたいと思います。
医師の男女比率は変わってきている
これは、厚生労働省が発表している現在の医師数です。総医師数に対して、女性医師が増えたとは言っても、男性医師が83%、女性医師が16.5%。まだまだ男性社会であることには間違いありません。 現在の医師数
国の政策もあって、医師数全体は非常に増えています。ところが、見ていただくと分かるように、1965年あたりでは男性が90%という数字でしたが、今はだいたい50%ぐらい。これは何を意味しているかと言うと、若い世代では圧倒的に女性の比率が高くなってきている(図2参照)、ということです。
男女比の年次推移
男性と女性の医師が、どれだけ人数が多くなっているかという伸びをグラフ(図3参照)にしてみますと、このように、1990年以降は圧倒的に男性の医師数の伸びよりも、女性の医師数の伸びが多いことが分かります。倍近くの勢いで女性医師の数が増えているんです。 男女別医師数の伸び率
次に、診療科別にどういう科で今医師が働いているかということを調べてみますと(図4参照)、女性の医師の上位の5科は、1位/内科、2位/小児科、3位/精神科、4位/麻酔科、5位/皮膚科という順番です。現在就業している女性、これは年齢を加味していませんが、ご自身がこの科の専門だと言っている科は、圧倒的に内科が1番となっています。
では男性の医師の上位5科はどうかと言いますと、内科が1位であることには変わりはないんですが、2位/外科、3位/整形外科、4位/精神科、5位/循環器。
このように、男性医師が多く働いている場と女性医師が多く働いている場、最終的に現在働いている診療科というのは、診療科から見てもニーズが違う、ということが分かります。
診療科別男女比
30代以降の女性医師が減少する理由
一部の数字を私なりに解析してみました。(図5参照)
1994年の29歳以下の男性と女性の割合を見てみると、男性が約75%、女性が約25%。これはどんどん増えてきている数字だとは思いますが、それが30〜39歳というところに移動すると、25%だった女性の医師数が13%に減ってしまうわけです。
私の実体験から言いますと、もし女性が子供を産むのに適した年齢、30代に子供をもったとすると、子供のこと、家庭のことに時間をとられてしまう。おそらくこの25%から13%、と約半分の方が辞めてしまっている理由が、そこあると考えていいんじゃないかと思います。

そして、辞めてしまった後で一番いいのは、40〜49歳のところで再び復帰できることだと思うんですが、残念ながら、出産で13%が減り、さらにその後、復帰するという人も減り、また、お子様をかなり遅く産む方もいらっしゃるので、40〜49歳の女性の割合がまた少なくなるのです。
2004年の統計を見ていただくと、29歳以下、特に、今日来ていただいている皆さん方の年齢では、4割近くが女性になっています。そして、30〜39歳の人も、1994年よりは多くなって22%の方が頑張っていらっしゃる。ところが、40〜49歳の世代をみると13%です。1994年に29歳以下だった方が、2004年には30〜39歳になり22%と、かなり頑張っていらっしゃることが分かります。

女性医師の年齢別男女比とその推移
30〜39歳は、子供を産むのに一番適していますが、同時に、社会人としても一番伸びなくてはいけない時期。女性にとって一番の問題は、それが重なってしまうということです。子供を産めるのは女性しかいないので、仕方がないことなんですが、この30〜39歳の減少を、やはりなんとかしないといけません。
先ほど女性の医師が増える率を見ましたけれども、これまでは、そういった女性たちを切り捨てる、「ついてこれないんだったらいいよ」「自分でなんとかしなさい」「自分で環境なりお金なりを使って、何とかして男性と同じように働ける医師はいいよ」というような感覚が、すごく強かった。今この人数で女性たちをこれまでと同じように失っていくのは、社会としても非常にマイナスだと思います。
特に国立大学出身の女医さんは、自分は家族には迷惑をかけないで医者になったと思っていらっしゃるかもしれないですが、医者が一人育つのには3000万から5000万というお金がかかります。国立大学ということは、結局、国費で賄われていることになるわけなので、そういう意味でも、国立出身の女医さんには本当に辞めて欲しくない。一度医師になったからには医療を続けて欲しいというのが、我々、その厳しい世代を乗り越えてきた人間からしてみて思うことです。

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